日々進歩(?)する当たり屋の世界
当たり屋といえば、車にわざと轢かれて金を騙し取るという古典的かつシンプルな詐欺のイメージがあるだろう。しかし、日々オレオレ詐欺の手法が変化しているように、当たり屋のやり方も進化している。
実は僕自身も当たり屋をしていたこともあった。この場では、そのことはもちろん、つい最近の当たり屋の手法まで紹介しよう。ついでに、僕の友人が騙されたケースを紹介したい。
誰もが騙されて金など払いたくはない。なぜ、当たり屋に人が金を出してしまうのかをお伝えしたい。
今年、2015年7月。神奈川県川崎市で70歳過ぎの老人の当たり屋が逮捕された。

「当たり屋」行為で78歳の男逮捕 自転車にぶつかり3万円 カナコロby神奈川新聞(リンク)
「当たり屋」行為で78歳の男逮捕 自転車にぶつかり3万円 逮捕容疑は、5月25日、川崎市多摩区内の歩道上で、近くに住む男子大学生(18)の運転する自転車にわざとぶつかり、大学生の祖母の無職の女性(80)から、眼鏡の修理代名目で現金3万円をだまし取った、としている。(後略)
カナコロby神奈川新聞 7月12日(日)17時29分
「当たり屋」行為で自転車の大学生から現金をだまし取ったとして、神奈川県警多摩署は12日、詐欺の疑いで、宮城県出身で住所不定、無職の78歳の男を逮捕した。
このように、単純に車にぶつかるだけじゃなく、相手が自転車でも当たり屋は良いのだ。そして額も、でかい額を請求するのだけはなく小額を請求すれば、詐欺と思っても警察を挟まず済ませてしまう者は多い。
古典的な、車にぶつかる歩行者という当たり屋の構図ではない、意外性が大事なのだ。