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俺の、最後の獄中絵日記 第200回

ポン中って人間がどういうものか、やっとわかったよ。

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。


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一通の手紙からわかった事

2013年(平成25年)7月27日

北海道から手紙が転送で1通届いたよ。
Tの奴からだ。

今回、俺に覚せい剤の郵送を頼んできてパクられ、
その芋づるで俺のとこまで来たわけなんだが、
それでパクられたのは俺がアマチュアな事してたってことで、
奴をどうこう責めるつもりもない。

しかし今回は、俺に返済するという金を、俺に届けるからと着服し
俺の車にさえ今まで勝手に乗ってて、先日車検が切れて売却したらしい。

その事を詫びる手紙だ。
生活が苦しかったんだってサ。
俺の外部交通がほとんど不許可のためにどうなってたのか全くわからずにいて、一年経ってこれだ。
手も足も出ない事を良い事に、後輩だと思ってちょっと甘えてるナ。

一般社会ではとんでもない事だし、
実際、詐欺、窃盗、横領の犯罪かけられてるのと同じだろ。

でももう、これまでのように俺は怒らないんだ。
ポン中はこうなんだ。
覚せい剤に関わる人間は皆こうなってしまうとあきらめて、
ただ付き合いを切る。

やっとわかったよ。

そうしないと、これまでのように腹を立てていては
この野郎とやってる同じ事の繰り返しだからネ。

もうそういうのは、俺は疲れたんだ。


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