>  > 元極道がため息「夜の店でプロのお姉さんのトークを真に受けてはアカンやろ」
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道がため息「夜の店でプロのお姉さんのトークを真に受けてはアカンやろ」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!

その風俗嬢は、けなげな孝行娘(ではありませんでした)

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「父の借金返したい」1560万円詐取の疑い、女逮捕 TBS news"i"(リンク

「父の借金返したい」1560万円詐取の疑い、女逮捕
TBS news"i" (12日11:29)
 「父親の借金を返済したい」などとうそを言い、客の男性から1500万円余りをだまし取ったとして、風俗店の元従業員の女が警視庁に逮捕されました。

 逮捕されたのは、東京・練馬区に住む風俗店の元従業員・三浦未希枝容疑者(29)です。三浦容疑者は、2011年12月から翌年の2月にかけて、当時働いていた風俗店の客の男性に対し、「父親が親戚から借金をしているので、父親に代わって返済したい」などとうそを言い、9回にわたって現金およそ1560万円をだまし取った疑いが持たれています。

 三浦容疑者はだまし取った金でホストクラブに通い、一晩で200万円使うこともあったということで、取り調べに対し「身内の不幸ネタを話すと、同情して言いなりに金を出してくれたので、たかっちゃった」と容疑を認めているということです。

 余談だが一晩で200万抜くホストクラブも大分問題ありそうだ。ちゃんと税金納めているのだろうな?

 それともうひとつ。生真面目な女子アナの声で、「たかっちゃったっ......」とコメントを読ませるディレクターのセンスはなかなかよろしい

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写真はイメージです

 

 それはともかく、たかられちゃった客も客ではないのか。

 問題は疑似恋愛の定義にあると思う。風俗店に関わらず、クラブやキャバクラといった呑み屋を一切合切ふくめて客として店員の女性に接する場合、私はその女性の言うことを一切信用していない。

 だからこそ、初対面の人間にでも気軽に軽口が叩けるのだ。あくまで、向こうは仕事。こちらは、遊びであるのだから、立ち位置がそもそも違う。「遊び」の中に、そういった基本ラインがしっかりとあれば、騙した騙されたの話にはあまりならないのではないかと思う。

 本来は、きらびやかな店内という虚構の空間が疑似恋愛を生み出し、客もそれを充分理解した上で、その空気を楽しんでいるからこそ、成り立つ商売のはずだ。

 それを忘れてしまうから、入れ込み過ぎてしまい、1560万円も注ぎ込んでしまうのだ。

 でも実際は「たかっちゃったっ♥」。しかも若いのかなっと見せかけて、29歳。風俗嬢にしては結構お年を召された方のようだ。

 まあ、そりゃ誰だって、親の借金返済と思って、出した金をホストクラブでばら撒かれていたら腹が立つ。1560万円といかずとも、「家賃払う金が足りないわ」といわれ、3万円出したとしよう。それをギャンブルや覚醒剤に溶かされただけでも、腹が立って当たり前だ。

 だけど、その客の場合は違うだろう。

 まずその行為事態に全くのスケベ心がなかったかといえば、決してそうじゃなかったはずだ(風俗店に通ってるくらいなんだから)。
風俗店に通っている時点で、普通はそのコトを世に晒したくない。その上、1560万円も騙されたなんて、本当は男として、怒りよりも情けなさが勝つもんじゃないのか。逮捕されて、「たかっちゃったっ(テヘェ)」というレベルの子だぞ。私だったら、情けなさが先立ってしまう────というのが私の勝手な見解だが、嘘から出た「借金」という言葉には私も思い当たる点がないわけではない。それも、ひどく身近な話である。