公務員のわいせつ事件増加の背景は
電車内で痴漢をしたとして、札幌地検の検事さんが8日、神奈川県警大船署に逮捕されました。休暇中で神奈川に来ていたそうです。
札幌地検検事を逮捕=電車で痴漢容疑―神奈川県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150808-00000044-jij-soci
次席検事さんから「誠に遺憾」とするクレイジーキャッツの歌のような型通りのコメントが出ましたが、そもそも最近だけでも神奈川県警が痴漢(旭署刑事課巡査部長)、盗撮(鶴見署地域課巡査)、女性記者へのセクハラ(小田原署副署長・警視)でそれぞれ処分されてますから、何が何やらという印象しかありません。
それにしても、もはや警察官は珍しくもないですが、検察官や裁判官、お役所の職員、JRの社員(法律的には「準公務員」の扱い)のエロ不祥事も目立ってきています。なぜそんなことになっているのでしょうか。
単純に「昔は隠してたけど、今は全部公表しているから増えたように感じるだけ」というお話でもないようで。
「表沙汰にならなくても、誰と誰が不倫してるとか、援助交際したとか痴漢したとかの話は警察内ではすぐに広まるもの。昔はそれほど聞かなかったから、やはり増えているんだと思う。理由はわかんないけど、まあ全体的にゆるくなってきてるよね。部下を叱れない上司が増えてる。あと、盗撮は明らかにスマホの普及だね。カンタンにできちゃうから」(元刑事さん談)
逮捕したり起訴したりするのがお仕事なのに、自分が逮捕されてどうするつもりなのでしょうか。猛省をお願いします。
ちなみに個人的に面白かったのは、「痴漢や盗撮をしたらクビ」という原則を打ち出した神戸市ですね。そんなこと、民間では当たり前ですってば。
こんな冗談のような処分方針が出た背景には、神戸市ではなんと平成24年度からトータルで17人が公然わいせつ(小さいお子さんたちの目前でアレを出したりしたそうです)や痴漢、盗撮などで逮捕されているからだそうです。市長さんの「情けない」というコメントも、「そりゃそうでしょう」という感じですね。
神戸といえば、アノ大組織を擁する地域でもあります。だからというわけではないですが、しっかりしていただきたいものです。
(取材・文=吉原美姫)

警視庁「性犯罪から身を守る」HPより(リンク)