>  > 元極道が太鼓判「こない元気あるんやったら、そら更生もしっかりできるやろ」
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道が太鼓判「こない元気あるんやったら、そら更生もしっかりできるやろ」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!

目撃者は語る「サルみたいでした......」

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草加の逃走男、詐欺グループのメンバーか TBS news"i"(リンク

草加の逃走男、詐欺グループのメンバーか
TBS news"i" (08日11:42)
 埼玉県草加市のマンションでおよそ4時間にわたり、男が逃走し逮捕された事件で、この男が暴力団らによる投資詐欺グループのメンバーとみられることが新たに分かりました。警察の取り調べに対し、男は黙秘しているということです。

 ビルとビルの間をよじ登っていく男。7日昼前、草加市のマンションで京都府警から詐欺の疑いで逮捕状が出ていた男が、ベランダから隣の建物に移るなど、逃走したものです。およそ4時間後、警察は住居侵入の疑いで大畑慎司容疑者(28)を現行犯逮捕しました。
 
 その後の警察への取材で、大畑容疑者は暴力団らが京都府内の60代の女性などから「元本が保証されます」などと言って投資を募り、3500万円近くをだまし取った事件のメンバーとみられることが新たに分かりました。警察の取り調べに対し、大畑容疑者は黙秘しているということです。


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NHK NEWSWEBより(リンク

 製作費用に大枚をぶち込んだアクション映画なんかより、手に汗を握らせてもらった。TVではわずか数分の大捕物劇であったが、実際こんな攻防?を4時間繰り広げていたのであろう。その体力、恐るべしである。

 そのお陰で「住居侵入」の余罪もつけられてしまったのだが、それはまあご愛嬌というコトで......。

 それは、さて置き。

 この大畑君、最後ベランダで観念した時には、Tシャツとパンツといういでたちだったのに、マンションの入り口から連行されて来た時には、パンツ一丁になっていた。

 察するに、集まった警察官に暴力とまではいかなくとも乱暴に扱われたのであろう(シャツがはだけるくらいは......)。そういう見えないシーンこそ、カメラはとらえていて欲しかった

 昔、私が姫路少年刑務所に収容されている頃の警備隊は実際凄まじく、ケンカなどしようものなら、あからさまの暴力で保護房まで連行し、シャバと獄の違いこそあれ、Tシャツが脱げるどころの騒ぎではなかった。同囚とケンカするより、非常ベルですっ飛んで来る警備隊に恐れをなしていたものである。

 しかし、この大畑君。あれだけ絵になる逃走シーンでお茶の間を沸かせて、逮捕後はしっかり黙秘。その反骨心はすこぶる旺盛のようである。これくらいの元気があるのなら、本人次第でいくらでも更正できるのではあるまいか。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。