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俺の、最後の獄中絵日記 第186回

もしも夜中に、パンツの中に毒虫が入り込んでしまったら?

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらい月形刑務所で服役中だった後藤武二郎は、ある日、たまたま目にした職業訓練募集の張り紙に深く考えず応募したところ、まさかの当選。住み慣れた北海道を離れ、九州は佐賀少年刑務所へ移ることになってしまった。


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やけど虫なんて佐賀に来るまで聞いたことがなかったよ


2013年(平成25年)7月13日


夏になったので苦手なゴキブリがどうのこうの~って言ってる場合じゃなくなったよ。

佐賀県にはとんでもない昆虫が生息しているのだ。

新入訓練の時の考査工場に注意を呼びかける貼り紙がしてやった。

アオバアリガタハネカクシ虫(通称やけど虫)これが出た時は決して潰したりせずに、必ずちり紙を使用して駆除する事。

誤って潰して虫の体液が皮膚につくと、まるでやけどしたように赤く腫れ、出血を伴うので十分注意するように、と書かれた下にその傷の写真が添付されていた。

見るも無残だ

どことなく他人事のようだったが、新入訓練が終わりCADの雑居で生活して早1週間、出たよその虫!

部屋のひとりは佐賀の人間だから、よくその虫を知っている。

だから大騒ぎでものすごい警戒の仕方なんだ。去年の夏も被害者を何人も見たらしい。

爪楊枝ぐらいの細さで2センチ程で黒色。ヘビのようにクネクネ移動する。潰したり刺されたりしようものなら皮が剥け、真っ赤になって痛いらしく、寝てる間に股間に侵入してきたのを潰してしまって、チンポの脇がペロリと剥けてしまった人もいるとか。

ああ、今年の夏が恐怖の夏になることは間違いない。

なんて恐ろしいところなんだ佐賀は! アリがデカいだけじゃないぜ!


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