>  > 「もともと、振り切った役のほうが好きなんです」山田裕貴インタビュー
話題の映画『闇金ドッグス』に主演の山田裕貴さんを直撃!

「もともと、振り切った役のほうが好きなんです」山田裕貴インタビュー

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暗い役のほうが、本当の山田裕貴に近いかもしれない

山田 わからない用語がいっぱい出てくる世界じゃないですか。トサンとか(笑)。そういったものは調べたりしましたが、あとはキャタクターを作り上げるっていうのじゃなくて、演じているうちに自然に生まれたものを大事にしようと思って演りました。

──というと、安藤が持っている「狂気」も、山田さんの中にもあるということですか?

山田 あります! ビンタするシーンとかすごい気持ちよくて(笑)。普段、できないじゃないですかそんなこと。でも映画だとそういうこともやらせてもらえるので、終わったあとスッキリしました。

 でも、そういう(狂気の)部分って、人間ならたぶん誰にでもある面なんじゃないかって思います。あまり外に出さないだけで。

──この『闇金ドッグス』に出てくる登場人物だったら、誰にいちばん近いと思いますか?

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山田 やっぱり忠臣です。近い、というよりも、まんまかもしれない。他の映画やドラマでは明るい役を演じることが多くて、でも、このシリーズで忠臣を演ると、(あ、こっちが本当の俺なんじゃないか)っていう感覚がすごくあります。明るい役を演じるときの自分って、すごくがんばってやってたんだな、って思うし、そっちのほうが「作ってる」感じです。

もともと、振り切った演技が好きだったんですけど、このシリーズでは山田裕貴のままでいることに振り切っています。

──暗い役のほうがしっくりくるんですね。確かに、土屋哲彦監督からも「山田くんは悪い役のほうが似合うね」って言われたそうですね。

「監督からは『もっと悪いところを見たい!』って言われて、ぼくも『もっと悪くなりたい!』と思って演じました(笑)」

──お気に入りのシーンを教えてください。

山田 さっきのビンタのシーンもそうだし、金がなくて中華料理屋の店先で飯を眺めてるシーンがあって、それは本当に短いシーンなんですけど、リアルですごく好きです。

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©2015「闇金ドッグス」製作委員会

 あとは、ある人間に拳銃を口の中に突っ込まれるシーンがあって、そこでは泣くつもりなかったんですけど涙がポロッと出てきたんですね。それでカットがかかったあと監督に『忠臣ならたぶん泣かないと思うので、もう一回演らせてもらってもいいですか』って言ったんです。そしたら監督が『いや、忠臣の心がポキッと折れた感じがよく出てたから』って言ってくれて。

──あそこは印象的なシーンでした。ずっと信じていた人間に裏切られて......。

山田 裏切られて泣いてるんじゃないんです。死の恐怖、こんなところでこんな無様に死んでいくんだ、こんなところで俺の夢は終わるんだって思ってたらどんどん悲しくなってきて、それで流れた涙だったんです。

 忠臣は裏切りにあっても泣くキャラクターじゃないよなって考えていて、本番で涙が出たことに対しても『それは違う』と思ったんですけど、監督から『いや、あれでいい』と言われたことがすごい驚きだったし、忘れちゃいけないことだと思っています。役になりきった上で、自然に出てきたものなら、それはそれで正解なんだろうなって。自然な感情に自分で蓋をしちゃいけないんだ、ということを学んだ気がします。

──なるほど。深い話ですね。では最後に、いままさに闇金からお金を借りようとしている人に一言お願いします。

山田 すごい質問ですね。......でも、借りても返せる人ならいいんじゃないかな。

──トイチの借金を返していくのは大変ですよ。

山田 それは忠臣みたいな人間から借りるからですよ。ご利用は計画的に(笑)。





【映画『闇金ドッグス』ただいま絶賛公開中!】

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©2015「闇金ドッグス」製作委員会

 若くして組長まで昇りつめた安藤忠臣(山田裕貴)。ある事情でヤクザから足を洗うことになったが、代紋を外した途端、闇金業者の小中尚志(高岡奏輔)からも追い込みをかけられる始末。ふんだりけったりの忠臣は小中から債権回収の術を学び、自分も闇金になろうと決心する。そして地下アイドル"けろリズム"のえりな(冨手麻妙)をこよなく愛するキモオタニートの良夫(古澤裕介)が客となるのだが、借金の回収に苦戦する。一方、えりなも悪徳事務所社長(津田寛治)にイベントやCD発売のたびに高額な金銭を要求されて闇金に手を出してしまう。有象無象が群がる闇金の世界──忠臣はこの世界でのし上がっていくことができるのか......。

公式サイト http://yamikin-dogs.com/