>  > 長野県の「少年2人による殺人および遺体埋め直し」事件を元極道がいぶかしむ
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

長野県の「少年2人による殺人および遺体埋め直し」事件を元極道がいぶかしむ

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!

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元少年、別の場所から「埋め直した」 長野白骨遺体 テレ朝news(リンク

元少年、別の場所から「埋め直した」 長野白骨遺体 大阪府警

テレ朝news 2015/08/09

 長野市の新幹線の高架下から白骨化した遺体が見つかった事件で、逮捕された元少年が「別の場所から高架下に埋め直した」と供述していることが分かりました。

 6日、6年前に行方不明になった長野市の寺沢龍太郎さん(当時19歳)の遺体が新幹線の高架下で埋められた状態で見つかりました。殺人の疑いで、当時17歳だった元少年2人が逮捕されています。このうち1人が「遺体を別の場所に埋めたが、見つかるとまずいと思い、高架下に埋め直した」と供述していることが新たに分かりました。また、元少年2人のうち1人は「女性関係を巡るトラブルがあった」という供述をしているということです。警察は、殺害の方法や動機について詳しく調べる方針です。


鬼畜のような犯罪者はマスコミが名前も顔も公開すべきだ


 17歳の少年2人が、である。

 17歳の少年が、2つ年上の同じグループの少年を刺し、埋めたり埋め直したりできるものだろうか。普通だったら(というのも変だが)刺し殺してしまったあと、頭で想像していた殺しと現実に人を殺すということのギャップの違いにうろたえ、恐れおののいてしまうはずである。

 かりに感情的になってしまい刺し殺してしまったとしても、殺した人間を更に埋めるという行為は、実際にはなかなか出来るものではない。

 まして「埋め直し」である。必死の思いで一回埋めた死体をわざわざ掘り返して、車かなにかで運んで、もう一度穴を掘って埋めたというのである。ヤクザ者でもなかなかそこまでやる(できる)人間はいない。

 しかも、それが顔見知りであり、同じグループに所属していた先輩なら、良心の呵責に苛まれ余計に難しいはずだ。それを、この2人は17歳でやってのけたというのか。

 発覚まで6年の月日がかかったようだが、とてもじゃないが、普段どおりの日常を送れる心境ではなかったはずだ。

 どのような心境で生きてきたのだろうか。毎日、毎日、いつか発覚するのではないかと怯え暮らしていたのだろうか。それならば当時の年齢からしても、親には自白しそうなものなのだが。もしくは親しい友人に相談して、そこから噂が広がって逮捕されてしまってもおかしくない。

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写真はイメージです

 私はこの元少年達が、所属していたという「青ギャング」というグループを知らない。だが、この地方の内情は少し知っている。

 というのも、私が所属していた組織の下部団体が長野県にあったこともあり、知っている人間が結構いてるからだ。

 義理事で、この地域に出向いたコトもあるし、長野の人間達が関西に上がって来た時にはよく一緒に酒を呑んだ。そんな中でわかったコトは、この地域の人間はヤクザのコトを「不良」という呼び方を使うというコトと、不良少年少女達には、面倒見やケツ持ちがおり、私の地元関西なんかよりもヤクザとの繋がりが色濃く、そういった関係からのトラブルが多いというコトだった。

 また、各組織が思いの外、入り乱れるように多く存在している。

 こちら側が面倒を見ていた者を、ヨソに引き抜かれた等の相談もよく受けた。だが、先にも触れたように「青ギャング」というグループのコトは聞いたコトがなかった。

 6年前、17歳だった元少年は今23歳のはずだろう。だったら何故逮捕した段階から報道関係者は氏名を明らかにしないのか、つくづく理解出来ない。

 亡くなった少年の方は顔写真付きで氏名を明らかにしているクセに......、本来逆ではないのか。現時点で成人になっている場合は、何を遠慮し報道する必要があるのだろうか。

 裁判で多少の当時の年齢を考慮はするだろうが、どうせ成人同様の裁きを与えるクセに。それならば、何故本名を伏せるのか、甚だ疑問である。





沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『死に体』を好評連載中。