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シリーズ 達人に訊け 第四回 青島克行

歌舞伎町の最新ボッタクリ事情を新宿区に事務所を構える弁護士の先生に聞きました!

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ホームページでボッタクリ店の実名を公開!!


──そもそも、なぜ「ボッタクリ」事件にかかわるようになっていたのですか?

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青島克行弁護士

青島克行弁護士(以下青島) 霞ヶ関の裁判所の通うのに便利だという理由で2013年3月から新宿に事務所を構えたんですが、去年の7月くらいから、「ボッタクリ被害にあって、いま歌舞伎町の交番前にいるんだけど、どうしたらいいのか分からないので助けてくれないか」という電話がちょくちょくかかってくるようになったんですね。

──たぶんスマホを必死に操作して。"新宿 弁護士"とか"ボッタクリ 弁護士"とか検索したんでしょうね(笑)。

青島 ええ。ただ、私は電話を受けても、現場に助けには行かないんです。弁護士として無料で仕事を受けるわけにはいかないし、かといってお金を受け取ったとしても、現場の慌ただしい雰囲気の中で短時間で被害者と信頼関係を築いて、その上でボッタクリ店と交渉するというのは実際問題、きわめて難しいと思うからです。

 たとえば、かりに私がボッタクリ店と交渉して、「30万円の請求が10万円になりました」となったとしても、そもそも10万円もおかしな金額なわけです。そんな和解をされてもボッタクリ店は痛くも痒くもない。むしろ手を貸すようなことにもなりかねないのではと思って、現場には行かなかったんです。

──電話でアドバイスするだけにとどめていたんですね。

青島 はい。でも、いつまでたっても一向に電話が減らないし、被害者の方から話をきくとどうやら状況が悪化しているのでは、という感じがあって、これは集まった情報を私のところで止めているだけじゃマズいんじゃないか、せめて私にもできることはないかと考えて、寄せられた被害報告をすべて上げるサイトを作ろうと思ったんです。そうやって情報を集積していけばアーカイブ的にもいずれ意味を持ってくるだろうし、あとで誰かが戦うときにも使える材料になるんじゃないかと、そんな気持ちからサイトをはじめることにしました。

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「新宿 弁護士青島克行の歌舞伎町ぼったくり被害相談室」(リンク

──それにしても、ホームページにはボッタクリの店の名前をハッキリ書いていますよね。あれはビックリしました。

青島 もともとは名指しまではしてなかったんですけど、同じ店名がバンバン出てくるので、さすがにここならボッタクリの店だと特定してもいいのかな、と思うようになったんです。普通の弁護士的発想だったら「店の営業妨害になったらどうするんだ」とブレーキがかかるんでしょうけど、これだけの被害報告と証言がある以上、もしかりに営業妨害で裁判起こされても勝てるんじゃないか、という僕なりの判断があって出すようになりました。

 でも、それくらいしなければ状況は変わっていかないし、出したところでどこまで変わるかはわかりません。ただ、店名を出すようになった頃からサイトが評判になって、メディアの皆さんからもこうやって連絡いただくようになったので、その意味では多少は効果があったのではないかと思います。

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2015年4月9日、テレビ東京『ヨソで言わんとい亭ココだけの話が聞けるマル秘料亭~』に出演中の青島弁護士

──よくテレビや新聞にお出になられてボッタクリ店の実情について解説されてますよね。あれ、ものすごくアナウンス効果があると思います。とはいえ、過去に危険な目にあったことはあるんじゃないですか? 名指しされた店から脅迫の電話が来た、とか?

青島 それが意外とないんです。嫌がらせかな?という電話は一時期、何回かあったんですけど、ボッタクリ店の店員からだとは確認できないので、ほかの恨みを買った人からかもしれないです。