>  > 元極道が提言「子供がふるう物理的な暴力も言葉の暴力も大人は禁止せなアカン」
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道が提言「子供がふるう物理的な暴力も言葉の暴力も大人は禁止せなアカン」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!

ツイッターの書き込みに腹を立てて

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「少年ら4人が中学生2人を暴行「友達の死バカにされた」」TBS news(リンク

「少年ら4人が中学生2人を暴行「友達の死バカにされた」」
TBS news 7月21日(火)12時56分配信
 ツイッターで「友達の死をバカにされた」として当時、中学3年生の男子生徒2人に暴行を加えたとして少年ら4人が警視庁に逮捕されました。

 逮捕されたのは東京・足立区に住む高校1年生の少年(15)ら4人で、今年2月、足立区の団地に当時中学3年生(15)の男子生徒2人を呼び出して殴る蹴るなどの暴行を加え、軽傷を負わせた疑いが持たれています。

 事件の3日前に少年らの友人が交通事故で死亡したことについて、男子生徒が「悲しいとは思えないよな」とツイッターに書き込んだことに少年らが腹を立て犯行に及んだということです。

 少年らは「友達の死をバカにしたツイートが許せなかった」と容疑を認めているということです。

 暴力の世界で生きてきた私が、「暴力はいけない」と言えば、笑われるどころか怒られてしまいそうだが、それでも法律的には暴力はいけないコトになっている。

 だが、今回逮捕されたこの4人の少年の言い分には耳を傾けてやらなければならないのじゃないか。

 少年達だけに限らず、友人が死ねば誰だって哀しい。

 その死をバカにされたり、「俺は哀しくない」なんて死人にムチを打つようないい方をされたり、書き込まれたりしたら、この少年達じゃなくとも腹が立つだろう。

 報道にしてもそうだ。こういうデリケートな問題を扱う時は、もう少し慎重に報道すべきではないか。

 この4人の少年達が暴行をはたらいたコトを伝えたいのか、それとも被害者の少年2人が地元の先輩の死をバカにしたから暴行されたけど、後はそっちで判断して、と伝えたいのか、よく分からない。

「よくやった」とは言えない。なぜなら暴力はいけないコトになっているのだからだ。とくにいい年した大人であり、しかも元極道である私が彼らを「よくやった......」と言ってしまうのは、なにかと倫理的にも法律的にも問題がありそうだ。

 でも、立場をかえて考えてみてほしい、もしもあなたの家族や身内が不慮の死をとげ、その死を笑われたり、公の場で「悲しいとは思えないよな」と言われたとする。

 その為にもし身体を張ってくれる者が現れれば、私ならその人間に対し間違いなく感謝する。まあ、私の場合なら私自身が一番激怒してるだろうけれども......。

 何よりもだ。法的には罰せられるかもしれないが、不慮の事故で亡くなった子は、きっと4人の気持ちを喜んでいるはずである。

 もう少し加害者の子の親も、学校サイドも、被害者の子達に人として大切なコトを教えてやったほうがいいのではないだろうか。
 
 暴行を受けた被害者が「痛い」のは当たり前として、心ない書き込みで傷ついた、亡くなった子の親や友達だって「痛い」はずだ。こういう事件は、誰も幸せな人間を生み出さない。被害者も加害者も、みんな哀しい想いをしなくてならなくなってしまうのだから......。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。なお、沖田の処女小説は本サイトで近日連載開始。乞うご期待!