>  > 東京地裁に恐怖の夏休みがやってくる......「裁判傍聴席」争奪戦争!
今井亮一の「お仕事は裁判傍聴です」

東京地裁に恐怖の夏休みがやってくる......「裁判傍聴席」争奪戦争!

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

裁判官も夏休み、学生も夏休み=大混雑

imai_tokyotisai.jpg

千代田区にある東京地裁。夏は傍聴券を巡って朝から大行列だ。

 「もう二度としない!」とどんなに固く誓っても、スーパーの店内に入ると"脳内スイッチ"がバチコーン!と入り、手当たり次第に大量万引き...。そんな病的万引き(クレプトマニア)の裁判が続々とある。
 
 そんな折、読者氏からびっくり情報をいただいた。クレプトマニア治療のいわば先駆的医療機関として裁判にしょっちゅう出てくる病院が、7月21日(火)、「窃盗事件裁判傍聴(東京地裁・高裁)ツアー」をやると!
 非常に良いことと思う。女性被告人の「窃盗」は、電車内のスリや居酒屋での置き引きもたまにあるが、多くはクレプトマニアと思しき万引きだ。被告人が何を言い、検察官からどう責められるか、同病の方が傍聴席から客観的に見ることは大いに役立つと思う。

 だがっ、俺は申し上げたい! なんで7月21日(火)にしたのっ!
 東京地裁(高裁も簡裁も同じ巨大ビルに入ってる)は毎年、7月20日頃から8月末頃まで「夏期休廷」に入るのだ。
 もっと具体的に言うと、あの巨大ビルにいる裁判官たち(東京地裁の刑事部だけで50数人)は、7月20日頃から8月10日頃までと、8月10日頃から8月末頃までと、各20日間ずつ、分かれて夏休みを取る。つまりぶっちゃけ裁判が半分に減るんである。弁護士も夏休みを取るため、特に8月の旧盆の付近は半分以下に減る。

 そしてこの期間は、そう、小中高校、大学の夏休みとダブるんであるっ!
 夏休みに裁判を傍聴してレポートを出しなさいと言われるんだろう、学生諸君が押し寄せる。俺の観察によれば、毎年7月下旬から8月の初旬にかけて女子学生が多く、男子学生は夏休みが終わりかける頃に多い。男子はレポート提出が迫ってから「やべえっ」とあわてるらしい(笑)。

 


imai_hp.png

裁判所のHPを見れば、見学・傍聴も案内されている。裁判所HP


 2人の男子学生が開廷表を見ながらこんな会話を交わしてるのを聞いた。

学生A「窃盗かぁ、2文字じゃなぁ」
学生B「なんだよ、文字数かよ(笑)」

 2文字の「窃盗」より、たとえば「国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律違反」のほうが、レポートのマス目を多く埋められるってわけだ。
 なるほどねぇ。俺も学生時代に傍聴レポートを課されたら、同じことを考えたろう。