>  > 『ダウンタウンなう』出演の元"女囚"社長インタビュー後編「塀の中の「ルール」は熟知しております!」
シリーズ 達人に訊け 第三回 中野瑠美 後編

『ダウンタウンなう』出演の元"女囚"社長インタビュー後編「塀の中の「ルール」は熟知しております!」

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女子のパンツにも規制があります

──留置場と拘置所、刑務所では規則も違うのですか?

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空から見た東京拘置所(テレビ東京HPより

中野 はい。全然違います。覚醒剤や傷害などの「刑事事件」で逮捕されると、まず警察署の留置場に留置され、起訴されると拘置所、刑が確定すると刑務所に収容されます。
 これらの施設は細かい規則がバラバラで、同じ施設でも署長や所長が変わるとまた変わったりするんですが、大まかな「お約束」はあります。

 拘置所までは刑が確定していないので、基本的に「自由」です。差入屋さんでお菓子やお弁当、雑誌なども買えます。親分クラスの方は「高級なお布団セット」の差し入れもあるようです。
 また、面会と手紙は毎日OKで、相手も制限されません。手紙は、もちろん手書きですが、「メール」のような感覚でシャバにいる人や同じ施設内で生活している人に送ることができます。内容もほとんどチェックされませんし、それがご縁で獄中結婚される方もいます。
 あとは窮屈な「看守」がいる程度で、ほぼ思いままの生活が可能です。労働(刑務作業)もありませんし、一日じゅう部屋の人と大笑いしながら話もできますから、「いじめ」とかにあっていない限り、楽しく過ごせる場所です。

 ただし、私服も自由とはいえ制限があります。自殺防止対策としてパーカーやスウェットパンツのヒモは外さないとダメとか、女性のショーツはレースつきやTバックなど華美なものはダメ、などですね。最近では「ストーン付き」や「大きなボタン付き」、「短すぎる短パン」などが不許可になっています。

──刑務所はいかがですか?

中野 刑務所は何をするにも「不自由」です。房内で立つにも許可を取らなきゃいけないし、トイレも人と話す時も「許可」を得なければいけません。
 許可をもらっていないのに勝手な行動をしたら、一瞬で「調査&懲罰の対象」になります。8時間は無言で「刑務作業」ですから、おしゃべりもできません。
 刑が確定すると、舎房着(いわゆる囚人服)を着せられ、男性は丸刈りにされます。
 手紙や面会も、多くて月に4回程度になります。手紙を出す相手も、関係をトコトン聞かれたうえで「許可」か「不許可」が決まります。
 面会も許可になっている人としかできないので、情報交換も次第にできなくなって、「浦島太郎」となっていくわけです。

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東京・小菅にある東京拘置所前の差入店「池田屋」

 また、下着や文房具などの生活用品を買えるのは月に1回だけになり、お菓子を含めて食品は自由に買えなくなります。
 メガネは差入屋から買えますが、質が良くない上に高いので、所内で処方箋だけ作ってもらって、シャバのメガネ屋さんで買って差入してもらった方がオトクです。ちなみに今までで一番高かったのは、18万円でした。
 本の冊数やジャンルもうるさいですね。1回の差入で3冊まで、自殺や脱獄に関するものはもちろん、実話誌など「暴力団」や「犯罪」を美化していると判断されたものは不許可になります。男性はそのテの雑誌が大好きなのに、残念ですね。
 ちなみにエロはOKで、ヘアヌード写真集も大丈夫です。
 他に人気があるのは、地元を思い出すタウン情報誌ですね。シャバを思い出すからでしょう。
 こうした塀の中の規制や、収容者のニーズに沿った形で、留置場、拘置所、刑務所に差入をするのが、私たちの仕事です。なお、少年院の場合は、保護者のお名前で代行できます。