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元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道が憤慨「家庭で子供に整列を求める親なんているか?」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!


それはもうしつけのレベルじゃないんだが

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「大分住宅全焼事件 海自幹部の父親が見せていた"異常行動"」日刊ゲンダイ

「大分住宅全焼事件 海自幹部の父親が見せていた"異常行動"」
日刊ゲンダイ 2015年7月8日
  (前略)10人家族の末棟家では、普段から厳格な父親の怒鳴り声が絶えなかったという。

「末棟さんは4年ほど前に越してきて、家族みんなであいさつに回るなど感じは良かったです。ただ、しつけには厳しく『根っからの自衛隊員』みたいでしたね。朝、会うと、子どもたちに『気をつけ』と整列させていて、単身赴任中の旦那さんが帰ってくる土日には毎回、怒鳴り声や暴力を振るっているような音が聞こえてきました。『死ね』とか酷いことも言っていました......」(近隣住民)(以下略)「大分住宅全焼事件 海自幹部の父親が見せていた"異常行動"」日刊ゲンダイ(リンク

 この容疑者、末棟という男は自分の家族全員を自衛隊員にでも仕立て上げるつもりだったのだろうか。

 普通の家庭で、誰が朝から何も悪い事をしていない子供達を気をつけさせ、整列させている父親がいるだろうか。

 職業病というより、れっきとした「病気」である

 挙句、妻が見送りに出なかっただけで、自分の家に火をつけるのだぞ。

 戦地に向かうのならまだしも(それでも普通、火はつけんが......)、たかだか駐屯地に戻るだけでだ。

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城下町として栄えた杵築市。こんなきれいな町で、まさかあんな凶行が......写真はwikipediaより引用(リンク

 しかし、それだけ駐屯地に戻るのが嫌で嫌で仕方なかった、ということなのか。

 確かに嫌な所に戻るのは楽しいものではない。嫌な所に出向く時は、ちょっとした事だって、腹が立つ事もなくはない。

 かくいう私も、以前、神戸、名古屋、兵庫、大阪と飛び回り家を空ける機会が多かったので、家を留守にする時は気持ちよく送り出して欲しい......という気持ちも分からんでもないが、末棟のように「火をつける」という発想には、間違っても結びつかなかった(当たり前だが)。

 旦那が留守の間、家を守ってくれているのは、まぎれもなく妻だ。

 感謝するのがスジだろう。火をつけてどうする。

 ましてや、オノレが火を放ったにも関わらず、末棟は外へと避難し、娘の名を叫んで、消防隊員に悪態をついてたらしい。

 本来、自衛隊員たるもの戦地に臨むにあたっては、先頭をきって、たとえ火の中にでも飛び込んでいくくらいの覚悟があるものではないのか?

 末棟を送りに出ななかった末棟の奥さんのほうがどれだけ立派か。燃え盛る火の中に水を頭からかぶり、子供達を助ける為に飛び込んでいこうとしたというではないか。

 仕事を家庭に持ち帰るな、とよくいわれるが、もしコイツがヤクザだったら、妻や子供達に、
「親分!いってらっしゃいませっ!」
 と言わせてたのであろうか。
 言われていれば、満足だったのだろうか......。

 ともあれ言えることは、気をつけや整列は駐屯地で部下にさせるものであって、子供達にさせるものではないということだ。こんな男に部下がいてれば、の話だが


沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。なお、沖田の処女小説は本サイトで近日連載開始。乞うご期待!