>  > 元極道が嘆息「まさに"死人に口なし"、真相は闇の中やな......」
元極道の異色作家・沖田臥竜のニュース解説  「プロ」はニュースはこう読む!

元極道が嘆息「まさに"死人に口なし"、真相は闇の中やな......」

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テレビ、ラジオ、新聞はかならずしも事実を報道しているとはかぎらない。それは「嘘」を伝えているということではなく、都合の悪い情報をあえて伝えないことで世論をある特定の方向に誘導しようとしている可能性もある、ということである。そこで過去に何度もテレビ、ラジオ、新聞で「報道された側」(笑)であり、報道と事実のギャップを身を持って知っている男でもある元ヤクザ、現在作家の沖田臥龍に、「ニュースの読み方」を指南してもらう!


ジャック、君は今頃、なにをしているんだい

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毎日新聞 mainichi.jpより

新幹線71歳焼身自殺 脱出の乗客26人煙などで重軽傷
毎日新聞 2015年06月30日 21時51分
 神奈川県小田原市を走行中の東京発新大阪行き東海道新幹線「のぞみ225号」(16両編成)で30日起きた火災は、先頭車両(1号車)で乗客の男が油のような液体を自分の体にかけて火をつけていた。男は全身にやけどを負って死亡し、乗客の女性1人が煙を吸って死亡した。(以下略)
毎日新聞 mainichi.jpより引用(リンク




 仮に71歳のじいさんが刃物を持って新幹線の中で暴れだしたら、それを取り押さえるという事自体は、さほど難しくないのではなかろうか(もちろん、どんなじいさんかにもよるが......)。

 しかし、油を被って自らに火を放ったじいさんに対しては、避難するしか術(すべ)がない。

 新幹線で思い出したが、昔、某拘置所の運動で、バスジャック犯と顔が付いた※1コトがある。
 このバスジャック犯は、年が若いコトからも、皆んなに結構、可愛いがられていて、「ジャック」というあだ名で親しまれていた

   


 ......話を戻そう。

 じいさんにどんな事情があったかは知らないし、誰もわからないだろう。
 ただ女性の方に、「危ないから、逃げなさい」というくらいなら、火をつけるな!と誰もが思ったのではないか。
 じいさんには、もう我がの命しか失うものがないかもしれないが、他の人達は違うのだから。

 これからじいさんは容疑者死亡のまま検察庁に書類送検され、その後、二十日ほど警察は帳場※2を立て、そして検察が「容疑者死亡で不起訴」にし帳場は解散、事件に幕をおろすのだが、毎度この「容疑者死亡で不起訴」という言葉を耳にするたびに、なぜか空々しい気持ちになるのは、私だけであろうか......。

   

※1 顔が付く......一緒になること
※2 帳場......捜査本部のこと





沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。なお、沖田の処女小説は本サイトで近日連載開始。乞うご期待!

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(編集部より)そーいえば尼崎連続変死事件も、容疑者が兵庫県警の留置場で自殺したため、「容疑者死亡で不起訴」となりましたっけ............