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ラブホ従業員はミタ 第十三夜

ラブホなやつら②立志編「ラブホテルにはミュージシャンや女優の卵がいっぱい」

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ラブホなやつら・立志編

 

 ごきげんよう、大塚です。

 「大塚さんは、将来ナニになりたいの?」
 ベテランのウエダさんにわりと真顔で聞かれ、答えに詰まった大塚です。うーん......将来ですか。70代の大先輩も見てますんで、このままずっとここで働かせてもらっても全然ヤじゃないんですけど。それって夢がないですかねえ。でも、トイレでお掃除しながら死んでたら、お店に迷惑ですしね(前回参照)。

 というわけで、妙に枯れている大塚ですが、当店には夢も希望もあるスタッフがけっこういます。
 たとえば時どきギターを抱えて出勤してくるオータくん(高校中退)。
「紅白出るの、楽しみにしてっから」とウエダさんに言われて「デヘヘ」と本気で照れる好青年です。いいですねえ、夢があって。元ラブホ清掃員で有名なミュージシャンて、けっこういらっしゃいますよね。クリー○ハイ○のヴォーカルさんはカミングアウトされていますし。
 あとは、お芝居をやっているアライちゃん。シフトの関係でなかなか公演を見に行けないのですが、がんばってほしいです。

 芸能やスポーツの世界は厳しくて、なかなか生活できないから、ラブホで働く方もいるんですね。個人的には修行中の芸人さんも来ればいいのにと思っています。ネタの宝庫ですよ。

 今はダブルワークのサラリーマンの働き口としてもラブホ清掃員は注目されているそうで、いろんな方がラブホにいらっしゃるのは、楽しいですね。

 ちなみに他のスタッフに夢をたずねるウエダさんは、なんと若い頃に放送作家を目指しておられたそうです。
「カッコイイ! 青島幸雄さんとかですか?」「なんでわかるんだよ? トシごまかしてないか?」「いや、ごまかそうも何も(以下略)」
 それで思い出しましたが、初出勤日から「小説家を目指している」と言っていたホシノさんはすぐに辞めました。
「わあ、すごい。有名になってもお友達でいてね」とお世辞で言ったら、「......考えときますね」。いや、お世辞だから。けっこう美人だったんですけどね。その後、ホシノさんがデビューされた形跡はないです。


 今回もお読みいただき、ありがとうございました。

 あと......今さらですが、本連載はプライバシーに配慮して、登場人物の名前やプロフィールは変更しております。ご了承くださいませ。


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LOVE13.jpg

ラブホは人生の修行の場でもあるのです(写真はイメージです)




大塚
都内のラブホ「ホテルニューみのわ」(仮)勤務。就職難のため、思い余って清掃員に。水が合っていたようで結構エンジョイしている日々。週刊実話ザ・タブーにて「マル秘連載!! ラブホ清掃員が明かす『男と女の密室エロマンティク』連載中。ツイッターは@ohtuka_luvho