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人の命を救うために保険加入?「バイスタンダー保険」

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もし道を歩いている人が急に倒れたら?

 救急現場にいあわせた人(発見者や同伴者等)を「バイスタンダー(bystander)」と言う。イメージとしては、傷病者や急病人がでた時に、たまたまそこにいた人が応急手当をして助かった、とか、早めの119番ができた、とか、医者でもなければ救急隊員でもないが、その人がいてくれたから急病人が助かった。その人がバイスタンダー。

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1分、1秒の手当が人の命を救うこともある

 救急救助の状況は、119番通報から救急車の到着まで平均7.9分かかる。故にバイスタンダーによる応急手当等がとても重要になるケースも多い。救命率を大きく左右するといってもいい。
 平均7.9分という救急車到着時間を考えながら、例をあげると、心臓停止後約3分で死亡率は50%。つまり救急車到着時ではもう死亡率100%なのである。心臓停止の場合は、救急車を呼んだところで間に合わないのである。その場に居合わせた人がバイスタンダーとなって助けるしかない。呼吸停止後だった場合は約10分で死亡率50%。救急車が到着した時点ではフィフティーフィフティーの生存率だが、救急車の到着が少しでも遅れれば、死亡率は一気に高まる。多量出血は30分後で死亡率50%だが、その後の回復状況や後遺症問題を考慮すると、救急車が来るからもう安心だ、とはならない。

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救急車が到着する前にできることがあるのだ。

 幸運か不運か、急病人の近くにたまたま居合わせてしまった人は、人命を軽んじない限り、自らバイスタンダーとなった方が急病人の生存率が高まる。
 総務省消防庁は、故意な過失や重大な過失がなければ救急処置による責任を問われることは低いと発表している。当たり前と言えば当たり前だ。

命の恩人に「保険」?

 バイスタンダーとは、言いかえれば、命の恩人である。命までとは言わなくても、恩人である事に変わりはないだろう。そんな恩人に、この度、東京都は、2016年度から「バイスタンダー保険」なるものを導入するのだという。なんじゃそりゃ?

「バイスタンダー」に保険 応急処置のリスクに対応 東京消防庁が全国初の試み
http://www.sankei.com/life/news/150325/lif1503250038-n1.html

 バイスタンダー保険とは、バイスタンダーが傷病者や急病人に応急手当をした際、誤ってケガをさせてしまった事に対する治療費を補償する保険なのである。一応、応急手当や応急救助でバイスタンダーの方がケガをしてしまった場合に対する補償も含まれている。シンプルに言うと急病人を助ける為に自らに保険をかけるのである。う~ん、バカみたい。または、誰かに助けてもらう為に保険をかけるのである。う~ん、アホちゃうか?
 東京都の意見としては、急病人や傷病者を助けたくても、不測の事態により、自らも危険に巻き込まれたり、過失責任を負う可能性を案じて、人々の救助率が伸び悩んでいるので、救助する事に保険をかければ、もっとリラックスして救助が出来るだろう、というのである。
 う~ん、いつもながらに東京都は脳みそカラッポみたいですねぇ〜あはは~♪

 どこの世界に保険をかけて人を救助するやつがおるんじゃい???