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JYJの不思議 後編

会いたい心理を逆手に取った?JYJビジネス

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熱心なファン心理を計算?

 このように人気が高いJYJのメンバーも、韓国に生まれた男性に義務づけられた兵役義務を免れることはできない。

その先陣を切るのは、一番年上のキム・ジェジュンだ。戸籍上の誕生日は1986年1月26日である彼は、今年の誕生日を迎えて韓国式の数えで30歳になった。誕生日前のシングル発売に合わせて来日したジェジュンは、1月21日と1月22日の2日間の日程でファンミーティング「2015 KIM JAE JOONG J-PARTY IN YOKOHAMA」を横浜アリーナで開催した。

 来場したファンたちの話によると、日本のファンに対してジェジュンがお別れの挨拶をしたという。

 さらに誕生日当日には、韓国ソウルで日本とは違う形式と内容のファンミーティング「2015 KIM JAE JOONG J-PARTY IN SEOUL」を開催し、韓国ファンおよび海外ファンに対してお別れの挨拶をした。

 これらの情報を知ったファンたちは、ドラマの撮影が終わったらジェジュンが入隊するものと思っていた。

jyj_02.jpg写真はJYJオフィシャルサイトより

 ところが、2月6日にファンには予想外の告知がなされた。それは、入隊前最後のイベント「ジェジュンの全て」を日本のファン対象に韓国で3月15日に開催するという内容だった。しかもそれに参加するには、C-JeSの子会社(株) LOOK KOREAのツアーを利用するしかない。ツアー代は、例えば、羽田発の2泊3日が14万円からで、約2万円台からある一般の韓国旅行のツアーに比べてかなり高額だった。

 ツアー代金を見たファンは、「日本のファンが対象のイベントは、日本で開催してほしい」という要望をツイッターなどで口ぐちに発したが、日本のファンを韓国に呼ばなければ高額なツアー代から利益を得られないため、開催地を変更することなくツアーの募集が開始された。2月17日時点では、一番安いエコノミー以外のコースはまだ申込みでき、ツアーの集客がC-JeSの見込み通りではないように見えた。

 しかし入隊日が確定した後の3月6日現在は、近畿日本ツーリストの3泊4日コースの一部(名古屋発、関西発、福岡発)を残すのみで、結果的に完売になる可能性もある。

 3月31日に入隊したら、約21ヶ月は会えない。

 1月に開催されたファンミーティングに参加しなかったファンならば、なおさら会いたい気持ちは強いはずだ。

 ファン心理を利用する入隊ビジネスであることに気づいていながら、会いたい気持ちを抑えきれず、結果としてC-JeSに大枚を支払うファンたち。

 金払いの良いファンたちが行動を変えない限り、C-JeSの儲け方も変わらないだろう。

 ところで、韓国でKBSドラマ『SPY』の撮影に忙殺されるジェジュンには、自身の入隊前最後のイベントのツアー代金を確認する時間はないのだろうか。

 3人のメンバーの中ではジェジュンが1番SNSを利用している。

 ツイッターでつぶやくことがあるので、インターネットに接続する時間はあるようだ。

 ジェジュンには、自分のファンが支払うツアー代金の値下げを交渉する権限がないのだろうか。それとも、一定の利益をあげるためにはしかたがないことだとジェジュンが受け入れているのだろうか。

 ジェジュンの入隊によりJYJのグループ活動はとうぶんお預けとなるが、2月17日発売の女性自身の誌面には「JYJのワールドワイドな活動がついに本格化!」というタイトルが踊った。もうすぐ入隊するメンバーがいるのに、どうやってワールドワイドなグループ活動を本格化するのだろうか。これがJYJの第1の不思議である。


(取材/文=江川優梨子)