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俺の、最後の獄中絵日記 第134回

こんなにテンションの下がるイラストはほかにないよ

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらった後藤武二郎は現在、北海道は月形刑務所で服役中。こんなことは今度で最後!と心に決めた武二郎は、今のみじめな境遇をいつまでも忘れないために、日々の暮らしを支給された唯一のペン=ボールペン1本で描くことにしたのだった。


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このイラスト、知ってる?


2013年(平成25年)5月18日

舎房では免業日に午前午後15分ずつ室内体操って時間があって、まぁ他人に迷惑にならないように運動してもいいよってのがある。

今までは筋トレに励んできた俺だけど、ここの刑務所ではストレッチしか許されない。

決まった時間に放送が入り、ドアの内側に貼ってあるコピーのイラスト通りに「やれ」というもの。

このイラスト、刑務所やら拘置所やらなら全国どこにもある貼り紙だ。

「さあモーニングストレッチを始めましょう」っていうこのアナウンスをもう何千回も聴いてきて、耳にタコができそうだ。

このイラストを見ながら何年も暮らした。

だから、このイラストを久々に見ると、「ああ、またこんなところに来てしまった」と暗い気持ちになるのだ。

運動量の少ない刑務所生活だから気の進まない日もあるが、そこは妥協せず自分に厳しく念入りにこの時間はストレッチしている。

しかし、もう二度と見たくないイラストだよ。

おい! シャバでこの日記を読みなおしているであろう俺よ、よく見ろ! このイラストを見るとつらい日々を思い出すだろ。

二度とこのイラストに対面しないよう、今を大事に生きろよ!と2年後の俺に言いたい。


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