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ノンフィクション作家・石原行雄が追う

甘〜い言葉にご用心! 悪質化する援交・援デリの実態

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 昨今、問題となっているボッタクリ。楽しむつもりで夜の街へと繰り出したのに、すっかりハメられダマされて、苦い思いとスッカラカンの財布を抱えて帰路につく......などという悲しい展開に陥れられる人が後を絶たない。

 しかし、これはお水のジャンルに限ったことではない。今、風俗の世界でもボッタクリが静かなブームを迎えつつあるのだ。このところ筆者の耳にもチラホラと、その手のトラブルが耳に入っているので、ここで注意喚起の意も含めて実態を報告しておきたい。

夜の街にはキケンがいっぱい

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「フーゾクでボッタクリ」と言っても、店舗型をはじめとした看板を掲げて大っぴらに商売しているところは、比較的安全と言える。そうした業者は客とトラブルが発生し、被害者に警察へ駈け込まれようものなら、即座に営業停止や廃業ともなりかねないので、滅多なことでは道を踏み外すようなことはしないもの。

 では、どこの誰が、人のスケベ心に漬け込んで、悪さをしているというのか?

 注意すべきは、援交や援デリ系。売り手の素性が(そのバックも含めて)見えない場合が危ないのである。

 その手口は大きく5つに分けられる。被害程度の軽いものから順に並べると......
①タケノコ剥ぎ
②抱きつきスリ
③枕荒らし
④昏睡強盗
⑤美人局(つつもたせ)

 順に詳しく説明してゆこう。

①タケノコ剥ぎ
 例えば「1回1万円」で交渉が成立したとしよう。それなのに、いざホテルへ入ってみると「キスをするなら別料金であと1000円」、「口でするならあと3000円」、「挿入も別料金で5000円」......などと、ことあるごとに追加料金を要求されるやり口。追加の支払いを断れば、プレイはそこで終わりとなるので、客はいきり立つエロ心に押されて、ついつい払ってしまうという男の心理を突いた手口である。

②抱きつきスリ
 待ち合わせ場所で顔合わせの際、相手の女がいきなり抱きついてきて、身体をまさぐってきたりするのだが、このとき瞬時にポケットから財布や現金を抜かれてしまうのだ。いきなりのハグに「明るくて男好きなコなのかな?」などと思って気をよくしていると一転、「急用ができたので、おわびだけしに来た」などと言い、女はさっさと帰ってしまう。間抜けな男は別れた後に、ようやく金品をすられたのに気付くこととなる。
仲間と現れて、別の女がパンチラや胸チラ、乳首チラをして被害者の気を引き、その間に別の女がスリをするなど、複数で動くケースもある。

③枕荒らし
 行為の前や行為の後に客がシャワーを浴びている最中、あるいは客がトイレへ入ったスキに、客の財布の中からカネやカード類を抜き取るやり口。ごっそり根こそぎ抜かれる場合もあるが、例えば財布に5万円入っていたら2〜3万円だけ抜くなどのように、すべてを盗らないことも多い。そうすることで発覚を遅らせられたり、あるいは「帰りの交通費があるなら」と被害者に泣き寝入りをさせられやすいからだ。

 枕荒らしのバリエーションとして、例えば「ホテルでするとおカネがもったいないから」、あるいは「ホテルだと落ち着かないから」などと理由を付けて、「あなたの部屋でしましょう」と、客の自宅や出張時の宿泊先へ潜り込む手口。カネだけでなく、時計やカメラ、パソコンなどの所持品を盗むのだ。酷いケースでは、電気ポットや液晶テレビといったビジネスホテルの備品が盗まれて、その埋め合わせを客がさせられた例もある。