>  > コウノモトウの東京パトロール2nd Mission「小さいおじさんを探せ!」
ネット探偵・コウノモトウの「噂の東京パトロール(仮)」第2回

コウノモトウの東京パトロール2nd Mission「小さいおじさんを探せ!」

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東京の繁華街を、誰にも頼まれていないのにプライベートで警備し続ける男、コウノ。
四十代無職、住所不定。
趣味は「カネになりそうなものを拾うこと」。
このコーナーは、そんな彼による私的パトロール活動の貴重な記録である。
TOKYOの平和は、実はこの男のおかげかもしれない。(R-ZONE編集部)


女の子の未来がかかっている!

 今日もオフィス(マンガ喫茶)で、FC2を見ながらエコーを燻らせていたところ、久々に「ピコン」と音が鳴り一通のメールが届いた。
 
『最近小さいおじさんが、あたしの夢の中に何度も出てきて『俺を探してくれ。探してくれたらアナタに金銀財宝の幸が運ばれるだろう』って言うんです。受験勉強の邪魔なんで、早くどこかに行って欲しいんですけど。助けてください』


 ふ〜〜〜..................。

 脳内からストーンズの「Honky Tonk Women」が流れてきた。
 受験生の頼みならしょうがない。一人の女の子の未来がかかっている。(あと俺の生活費も)
 行くしかないだろう。(金銀財宝っていくらかな?そして女の子は可愛いのかな?と瞬時に妄想したことは内緒だ)

 俺は早速「小さいおじさん」に関する情報を集めはじめた。
・身長は8センチメートルから20センチメートル程度。
・窓に貼りついていた、浴室にいたなどの目撃例があり、道端で空き缶を運んでいた、公園の木の上にいた、などの話もある。
・東京都の中央に位置する神社である杉並区の大宮八幡宮を「小さいおじさん」の住処とする噂が多い。

・時には電柱の陰から覗いてたり、時には部屋の窓からボンヤリ外を見てたら電線の上に座ってたりする。また、お茶をすすっていたりもする。

 OK。
 ジャケットを煽り、俺は街へ飛び出した。


大宮八幡宮で、コウノは聞き込みを開始した

 ぶっちゃけオジサンはキライだ。
 ジブンもリッパなオジサンであることを棚に上げて言うのもなんだが。同属憎悪というヤツかもしれない。「クサイ・キタナイ・クチウルサイ・おまけにクチもクサイ(ドブのニオイ)」の4Kがオジサンのデフォルトである。好かれる要素が皆無だ。ギャル的に言えば「超ウザイし、まじキモイ(ついでに、マジでクサイ)」生物、ソレがオジサンである。(編集部:今度せっけん送りますから、風呂入ってください)
 そんな世にはばかる「憎まれっ子」をこれまた世捨て人たるオジサンが捜索って......滑稽ですらない......。コレはもう全力でヤル気がない。

 と、ウダウダ脳内で会話しているうちに大宮八幡宮に到着。

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 境内をウダウダ捜索していると、

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 お?
 木の幹に小さい穴が......。
 コロボックルのアジトだろうか......。

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 何かの形に似ているので、指をツッコんでみよーかと思ったが、ヤメた。
 噛まれたら痛いからだ!

 アジトらしき木をスルーし、ふたたび境内を捜索していると、

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 雑務をこなす"小さめ"のオジサンがふらりと現れた。

(なんだこのタイミングは。俺、マジで要監視対象なのか?)
 と思いながらも、すかさず事情聴取。

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「あの〜、コチラに小さいオジサンが出没するってウワサがあるんですけど、ご存知ですか?」


   



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 おじさんは耳が遠いのか、こっちを向いてくれない。


   



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「あの〜......」ちょっと声を張った。


   



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 顔をあげることなく"小さめ"のオジサンは返事してきた。
「うん?なに?」


   



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「小さいオジサンについて聞きたいんですが?」


   



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「小さい?」


   



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「は、はい...」


   



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「おじさん?」

(一瞬、おじさんの目が心なしか光った気がした)
 値踏みするような目で俺を見る。
 そしてすぐに顔を伏せ、雑務に戻った。


   



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 おれはアヤシイ気配を感じ追求する。
「小人みたいな......」


   



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「あー.........」


   



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「ウワサは聞くけどねー、ウヘ」
急に奇妙な声を上げ始めた。


   



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「見たこたないねー、ウヘウヘ」


   



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「失礼いたしました!」


   


 ジジイのニタつくような「ウヘ」という笑い声を聞くたび、酸っぱい虫が全速力で体内を走りまわり、危険信号を察知して、俺は後ずさるように足早にその場から立ち去った。


 やはり、小さいオジサンではなく、小さめのオジサンでもなく、小さめの女の子(カワイイ)を捜索したい。いや、小さめの女の子(スタイルバツグン)でもいい。(編集部:コウノさん、それ事案ですよ)
 カンゼンにストーカー=犯罪者の思考だな......。
 ってか、街を歩いているカワイイ女の子とリーガル&ノーペイで出会う方法をホンキで知りたい。

 俺はオフィス(マンガ喫茶)に帰って、(FC2を見ながら)報告書を書き上げ、そして泥のように眠った。


 東京の闇はまだまだ深い。
(編集部:この後、◯◯科の病院のリストをメールしておきました)


(取材/文=コウノモトウ)

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小さなおじさんは存在する...?