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工藤明男コラム

社会に波紋をなげかける本を出版する、ということの意義と弊害

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 苦渋の判断だっただろうが、僕は見城さんのやったこと自体は評価できることだと思う。

 もちろん下記の記事のように大人の邪推もすることができる。

(前略)見城をよく知る人物がこんな解説をしてくれた。 「見城さんの変化の背景には、安倍首相や官邸との関係があるんじゃないでしょうか」(中略) 「見城さんはもともと上昇志向が強いんですが、時の最高権力者と昵懇になったとで、さらにそれが強くなっている。最近は、完全にエスタブリッシュメント気取りで、本気でナベツネのような政界フィクサーをめざしている気配もある。『元少年A』の手記についても、当初、乗り気だったのに、その後どんどん安倍首相や官邸との距離を縮めていく中で、心変わりしたんじゃないでしょうか。世間からの逆風が予想できる今回の手記出版は安倍首相にも迷惑をかけると、配慮したのかもしれません」(後略) (LITERA 「少年Aの手記の仕掛人は幻冬舎・見城徹だった! 自社では出さず太田出版に押し付け!?」より一部引用)

 自社では傷がつくから太田出版に押し付けて、結果、社会的な批判は免れたという、という趣旨のコラムである。

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『殉愛,百田尚樹 』著者/百田尚樹 発行/幻冬舎

『殉愛』の件もあるし、大人の事情や立場を否定してもしょうがないのだが、最終的な出版までのプロセスで遺族の了承を得ていないところにこの問題は尽きるように僕は思う。

 とりあえず次回の連載から書評を書きます。

(次回の掲載は午後7時です)








元関東連合幹部、大ヒット作『いびつな絆』著者である工藤明男ならでは視点で元少年A(=酒鬼薔薇)の『絶歌』を読み解く!

緊急連載 工藤明男は『絶歌』をこう読む
第一回 工藤明男から見る六本木クラブ襲撃事件と神戸連続児童殺傷事件の違いとは? はコチラ
第二回 僕も元「少年A」だった・・・工藤明男が「絶歌」をとりまく現象を思う はコチラ
第三回 元少年A『絶歌』出版における、それぞれの視点と客観性 はコチラ
第四回 『絶歌』騒動をめぐって──工藤明男がダウンタウン松本に感じた違和感 はコチラ
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