俺の、最後の獄中絵日記 第99回

NHK

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前回までのあらすじ
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらった後藤武二郎は、北海道の月形刑務所で服役中。関東で生まれ育った武二郎にとって、真冬の北海道は目新しいものばかりだった!


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2013年(平成25年)4月12日


今日は、指導を受けて勉強だ。

本来ならビデオ3本を観ての感想文だが、今日は彼岸法要がある。

希望者を前もって募り、坊さんがお経を上げている講堂へ行き、お焼香をしてくることができる。

これまでの受刑生活では俺の愛した祖母のために参加してきたが、今回は、やめることにした。

講堂に行ってから全員が揃うまで黙想。

早く座れとか、目を開けるなとかうるさく言われるのが面倒くさいからだ。

舎房に残り、書き物をすることにした。

そんな事もあり、いつもは30分~1時間のビデオだが、今日は教育のラジオとなった。

一つ10分程度のものだから時間は長く感じる。

確か府中にもこの感想文のシステムはあった。

あそこは指導日とは呼ばず"教育的処遇日"とか"開庁免業日"と呼び、毎月第2第4水曜日に行っていたので、ここ月形のように金曜を使い、毎月2回3連休になる事はない。

どちらかといえば、やはり3連休のほうが良いかな。

府中では『プロジェクトX』または『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見せての感想文だったが、白紙で出しても問題はなかった。

それが仮釈放に影響したかどうかはわからないが、ここでは万全を期すためにしっかりとパーフェクトの感想文を心がけている。