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シリーズ 達人に訊け

刑務所の慰問を続けて30年以上 まだまだやりますよ!

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まだまだやりますよ

──今後の抱負などもお願いします。

才賀 「矯正支援官」の委嘱もいただいたので、今後も本業とともに慰問にも力を入れたいですね。最近は東日本大震災の慰問をしたり、警察署の道場で寄席をやったりと、新しい取り組みもしています。

 慰問にここまで深く関わっちゃったのは、やっぱりご縁なんですが、それだけやりがいを感じたということです。刑務官の皆さんが現場でがんばっているのもわかりますしね。

 向こうにすればあたしは「お客さん」で、最初は「どうせヤクザに頼まれてカネをもらっているヒモつき芸人だろう」とか思われてるんだけど、そうじゃないことはすぐにわかってもらえました。

 それで、終わった後の酒席なんかでは、けっこう本音の苦労話も聞かせてもらえますよ。厳しい組織だし、皆さんもタイヘンなんだなというのがよくわかります。

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 あたしにとって刑務所通いは「道楽」。「趣味」とは「本業以外に楽しむ」ことですが、「道楽」は「本業以上に熱中して楽しむこと」です。この道楽者が少しでもひと様のお役に立てるなら、こんなに嬉しいことはないですよ。

 時には、「なぜ悪いことをしたヤツなんかを笑わせるんだ」とお叱りを受けることもあります。被害者感情からすれば、そういうこともあるでしょう。でもね、今は刑務所はどこでも過剰収容で、施設内のトラブルも多いでしょ? そんな状態じゃ、冷静に自分の罪を悔い改めて更生するなんてできませんよ。笑ったり泣いたりして、自分を振り返ってほしいと思っているんです。


   


撮影協力 一番太鼓(稲荷町)