社会では一般的に嘘をつくことは良くないとされている。
だが、4月1日、エイプリルフール。この日だけは特別だ。毎年、4月1日だけは嘘をついて良いという風習があり、多くの嘘が飛び交う。
そんな中で、ある事件が起きた。
【サリン撒きます】という犯罪予告ツイート
エイプリルフール。
皆がTwitterで面白おかしく嘘をついていた。
そんな中であるツイートが炎上する。
【秋葉原にサリン撒きます】とツイートした人間が現れたのだ。

問題のツイートのキャプチャー
これは当然、犯罪予告だ。
サリンとは今から20年前の平成7年に、オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件で使われた猛毒の化学兵器だ。
地下鉄サリン事件では多くの死者が出て、今もなお沢山の人たちが後遺症で苦しんでいる。そんな危険なサリンを秋葉原に撒くとかツイートするのは、不謹慎すぎる。
みるみるうちにツイートは拡散され、炎上した。
別のツイートがデマを拡散
しかしこれだけでは終わらなかった。
【秋葉原にサリン撒きます】ツイートの後に、【アホが「秋葉原にサリン撒きます」とか言ったせいで秋葉原にめっちゃ警官居るんだけどマジでヤバイ奴だろこれ 】とツイートする別の人間が現れたのだ。

問題のツイートのキャプチャー
このツイートには、3つの写真が付いていた。
どれも秋葉原で警察が大量出動している写真である。
こちらのツイートも瞬く間に拡散され炎上した。
警察大量出動というデマ
しかし、この2番目のツイート【アホが「秋葉原にサリン撒きます」とか言ったせいで秋葉原にめっちゃ警官居るんだけどマジでヤバイ奴だろこれ】 はデマである。
なぜならばツイートに張り付けられている写真3枚の内1枚に俺が写っているからだ。
俺は4月1日、秋葉原にはいなかった。
そう、この写真、2年前の平成25年に、人種差別団体「在特会」がおこなったデモに対し、俺がカウンターと呼ばれる抗議活動をした時の写真なのだ。
俺が写っていない、他の2枚の写真もその時のものである。
この時は多くの人々が集まり、ヘイトスピーチ(差別扇動表現)を撒き散らす差別主義者のデモにカウンターをしたのだ。
そのため、警察が大量出動していたのだ。
勝手に俺の写真使いやがって。俺が警察に囲まれて、サリン撒いてるみたいじゃねーか。
勘違いされたらどうすんだ。
俺の写真使った人間は謝罪ツイートをしろや!
この【秋葉原にサリン撒きます】ツイートをした人間、その後しばらくは開き直っていたのだか、炎上騒ぎになって逮捕が恐くなったのか謝罪ツイートをしたのだ。
しかし、【秋葉原に警察大量出動】のデマを吐いて、俺の写真を勝手に使った人間は謝罪も何もしていない。
謝罪しろや。
謝罪すれば良いってもんじゃないが、便乗してデマツイートしやがって。心が腐ってんじゃねえのか。面白半分で、デマツイートして俺の名誉を傷つけるんじゃねえ。
逮捕はされるのか
俺が予想するに立件は難しいと思う。
なぜならば特定の場所を指定したツイートではないからだ。
大抵こういうネットの書き込みの場合は、威力業務妨害罪が適用されるのだが、秋葉原というのは範囲が広すぎる。
例えば、秋葉原駅だとか具体的な場所を指定していたら警察は立件できるだろうが、今回はどうだろうか。
微妙なところであろう。
俺の炎上を見習え
何か説教臭くなったが、俺自身もツイートで何度か炎上騒ぎになったことがある。俺は自らのツイートのせいで、選挙中にポスターを破っているのではないかと疑われたり、川崎地検から脱走した杉本裕太の逃走幇助をしているのではないかと疑われたりした。
そしてこのⓇZONEでも記事を書き出した時に、関東連合や工藤明男氏との関係を取りざたされツイッターが炎上した。
だが、俺の場合は単なる面白半分で炎上した奴らとは違う。俺の炎上にはポリシーがあった。
いわゆるバカッターと呼ばれる炎上ツイートをする人間は、どうかそこを見習って欲しい。
最後に
炎上は楽しいけれど、サリンを撒くとか無差別テロ予告は良くないよ。
そして、俺の写真を使うな便乗野郎。
てめーら秋葉原のメイド喫茶で出直してこい。
(文/山口祐二郎)
山口祐二郎 プロフィール
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件を起こし、2012年に脱退。現在は作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)などがある。
山口祐二郎の公式ブログ「火炎人間」http://yamaguchiyujiro4.seesaa.net/