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今井亮一の「情報公開バカ一代」番外編

違反しやすい場所で待ち伏せる「交通違反取り締まり」の意味

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違反者は誰か?

 さらに20~30分ほど散歩して、またそこを通りかかった。警察官が5人並んで、次の〝カモ〟を待っていた。

 ここで俺は「ああっ!」となった。警察官たちの自転車が3台、道路の右側に駐車していたのだ。

 これは道路交通法第47条第2項が規定する「左側端に沿わない駐車」という違反に当たる。駐停車の規定は「車両」を対象としており、「軽車両」である自転車も「車両」に含まれるのだ。

 取り締まりのための車両は、標識による駐車禁止などは除外されるが、右側駐車などはダメ。

 ばっちり違反だ。

 しかも、自転車の違反は反則金ですますことができない。検察庁へ送致され、処罰は罰金となる。罰金は刑罰だから前科になる。

「ああっ、しまった。これをネタにあのドライバーを助けることができたかもしれないのに、気づかなかった。俺はなんて間抜け野郎なんだ!」

 深く後悔しながら路地を抜け、バス通りとの交差点へ出た。

 路地の入口には、左右に標識があった。左側は樹木にだいぶ隠れているが、右側のはよく見える。

 うぅむ......。

標識02.jpg

(写真はイメージです)

 しばし嘆息していると、1台の乗用車が反対側の道路からバス通りを横切り、路地へ入ろうとした。

 俺は運転席へかけより、フロントガラスを叩いた。運転の高齢男性が窓を開けた。

 俺は言った。

「ここ、通行禁止ですよ」
「あ、そうなの?」
「警察官が待ち伏せてますよ」
「ありがとう」

 乗用車は路地へ鼻先を入れていたが、バックして去った。

 路地の奥を見ると、隠れていた警察官が姿を現していた。鼻先を入れたクルマが進行してこないので、「どうしたんだ?」と見ているようだった。