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俺の、最後の獄中絵日記 第46回

府中の思い出

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〈前回までのあらすじ〉
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらった後藤武二郎は、住み慣れた?小田原拘置所から、北海道は月形刑務所へ移送されてしまう。ここ月形では、どんな出来事が武二郎を待っているのか? 待望の刑務所編スタート!


府中の思い出


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2013年(平成25年)1月29日

初の体育館運動。明るくてきれい。

府中の体育館も新しかったが、あっちはそれだけ。

ベニアが反り返ったような卓球台1台に、ラバーの無いラケットと、
ヒビが入ってて打つとヘンな音のするボールがあるだけだった。

それに対してこちらは新品競技用が6台設置。

ラケットもボールも普通で、普通に卓球ができる。

なんと「普通」の素晴らしいことか......

府中では工場で使用している囲碁将棋板1枚ずつを持参して使っていたが、
ここ月形ではテーブルで数人が使用できるように数台が用意されている。

サイクルマシン1台と腹筋台3台がある。
台数は府中と同じ。

しかし府中の腹筋台は調節金具がぶっ飛んでいて、腹筋台なのに角度は平ら。

サイクルマシンだって、距離もスピードも判らなかった。

しかしここでは普通に腹筋ができてサイクルマシンも普通に使える。

縄跳びまで置いてある分、いや、普通にやれるだけ府中より数段上だ。

本当、府中はふざけているよ。