>  > 鍵のかけ忘れ厳禁! レイプ犯は「無施錠」の女を狙っている!
今井亮一の「仕事は裁判傍聴です」

鍵のかけ忘れ厳禁! レイプ犯は「無施錠」の女を狙っている!

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こんな危険なケースも......

◆裁判例:住居侵入、窃盗、強盗強姦、準強制わいせつ、強盗

 被告人は40歳前後、濃い坊主頭で大柄。

 午前2時20分頃、アパート1階の無施錠の掃き出し窓(下部が床面と同じ高さの窓)から侵入。
 就寝中の20歳女性を見つけ、着衣の上から乳房をなでまわした。
 女性が目を覚ますや、「殺さないけど騒がないで。騒ぐと俺も考えあるよ」などと脅し、現金3万5000円と、パンティなど18点を奪って逃走。

 翌月、今度はアパート2階の、やはり無施錠の窓から侵入。
 18歳の女子学生の手足を縛って強姦。現金やパソコンなどを奪って逃走。

 そんな犯行をだいぶくり返しており、神奈川、千葉など3県での9件の犯行により起訴されたのだった。

 一審は横浜地裁の裁判員裁判。
 報道によれば、判決は求刑どおり懲役23年(※3)。重い。

 それから約5カ月後、その控訴審判決を俺は東京高裁で傍聴した。

 主文は控訴棄却、つまり一審の判決が維持されたのだ。

 控訴審における未決勾留日数のうち80日を算入。
 一審の未決算入をあとで調べたところ270日だった。
 控訴審のぶんとで合計約1年が、懲役23年から引かれることになる。

 判決理由にこんな部分があった。

裁判長
「物欲と性的欲求のおもむくままに......
被害者らはなんら落ち度がない......
具体的な慰謝の措置はまったくとられておらず......」

 さらにこんなことを言うのだった。

裁判長
「被告人の不遇な生育歴は、被害者らになんら関係がない......
養母による虐待......
不遇な生育歴を検討しても......」

 いったいどんな虐待を受けて育ったんだろう。しかしそれ以上は触れられなかった。