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俺の、最後の獄中絵日記 第26回

菓子と年末

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〈前回までのあらすじ〉
2012年10月、覚醒剤の譲渡や使用などで懲役二年四月の刑をくらった後藤武二郎は、住み慣れた?小田原拘置所から、北海道は月形刑務所へ移送されてしまう。ここ月形では、どんな出来事が武二郎を待っているのか? 待望の刑務所編スタート!


菓子と年末


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2012年(平成24年)12月29日

今日、正月用の菓子の第一弾が入った。

美稲の里っていうのは、せんべいの詰め合わせだった。

それとチョコパイ。

これを年明けの3日までに食べなさいと用紙が配られ、告知されてる。

シャバでは夏冬問わずに、一日10個のアイスを喰って、一日中菓子を喰ってる俺が、これらを突然絶って、年に一回しか喰えないとなれば、そりゃあ楽しみなわけだよ。

しかし、一度、袋に手をつけたら、全部喰い切らないと気が済まない。

一口喰って、残りはまたあとで──なんて大人喰いができない俺は、菓子が入り次第、秒速でたいらげる。

そういう主義なのだ。

その分、あとでさみしいが、後悔はない。

そうだよ、これっぽっちの菓子を6日に分けて喰えなんて、そんなに持つわけねーだろ!

まあ、これまで刑務所の正月、おせちや菓子も含めてランキングをつけると、一位から順に、

甲府>山口>東拘>月形>府中

って、誰にもわかんねーよな、こんなランキング。