>  > さすがに石はねェよ
俺の、最後の獄中絵日記 第13回

さすがに石はねェよ

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〈前回までのあらすじ〉
小田原拘置支所にアカオチしたい武二郎に、横浜刑務所への移送の命令がくだる。これから14日間、この横浜刑務所で考査という名のさまざまな訓練やテストを受け、最終的にどこの刑務所に送られるか決定するのだ。はたして武二郎は再び小田原に帰ってこれるのか!?


さすがに石はねェよ


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ハンパじゃねーよ。

このクソ汚ねェ横浜考査房の雑居はよォ!

東拘※1が新しくなってるから、ここ横浜が関東で、いや日本で一番古い施設なんじゃねーの。

流しなんて石だぞ石!

陶器でもステンレスでもない、ただの黒い石だよ!

畳は、あちこちをガムテープで修繕。

壁は、びっしり綿が張り付いたようにホコリだらけ。

ここに入った瞬間から鼻水が止まらないよ!

チリ紙ではもたないから、ハンカチを使っても、すぐ二枚目。

それでも足らずにタオルまで使って鼻をかんでも全部ビショビショだよ。

今までずっと俺は花粉症だとばかり思っていたけど、ハウスダストだったのか!

助けてくれ!

早く刑務所が決まり、移送してもらわないと死ぬよ。

しっかし本当に汚ねェ(怒)!


※1 東拘......東京拘置所のこと