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俺の、最後の獄中絵日記 第5回

未決から懲役へ

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〈前回までのあらすじ〉
一日も早い釈放の日を望む武二郎のもとに、ついに念願の刑務所収監の日がやってくる。
自分で選んだ道ではあるが、これから先の辛い、長いムショ暮らしを考えると、いささかアンニュイにもなる武二郎だった。


未決から懲役へ


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2012年(平成24年)10月18日

本日、ついに確定。

アカオチという事だ。

未決から、懲役に立場が変更する。

それがアカオチだ。

なんでアカオチというのか、たくさんの先輩方に聞いてみた事がある。

いろいろと意見があった中、俺が濃厚と思う由来のひとつは、

シャバの垢──要するに、思い残してきた事、家族や恋人とのつながり、怒りやしがらみを全て断ち切って、さっぱりして懲役にのぞむ、という意味のアカオチ。

それと、もうひとつは、その昔、刑務所に送られていく懲役囚が赤い着物を着せられていたことにちなんだ、アカオチ。

どちらが正しいのか、どちらも正しくないのか、判らないけど今日、ここからまた俺の辛い日々が始まる事は確かなのだ。

今はもう、気持ちを入れ替える時だ。

じゃあ、行って来ます。