>  > 振り込め詐欺業界も格差社会に突入!
グレーゾーンの悲惨な面々 第1回

振り込め詐欺業界も格差社会に突入!

この記事のキーワード:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 闇金、オレオレが猛威を振るった──というのは、もう過去の話!? 実際に今、グレーゾーンに身を置く悪党たちは、どのような生活をしているのか、今回は「振り込み詐欺師」編をお届けしよう。


いまや詐欺犯は軽蔑の対象

「グレーゾーンの業界はもう何もできないよ。世の中が黒か白かになっちゃったから、グレーで金を稼いでいたやつらは軒並み仕事にあぶれてしまっている。土方をやるしかないとか、たまに当時の仲間と会って愚痴ってるけど、冬の時代だね。悪銭身につかずだよ」

 そう首を横に振るのは、一昔前に特殊詐欺グループに身を置いていたという大草公一(38歳 仮名)だ。

 今の大草は、たまに後輩の酒の席に呼ばれ奢られるのを待つのが唯一の楽しみだという。悪銭身につかずと嘆くなら、なぜ生業に就こうとしないのか。それとも、これが有名な「詐欺師の負のループ」なのだろうか?

 記者は一時期、集中して特殊詐欺犯を取材していた。大草の言葉通り、かつてのネタ元と連絡をとっても皆似たり寄ったり。一昔前まで、街で豪遊していた詐欺師も、今では随分と状況が変わってきたようだ。勝ち組と負け組が明確に分かれてしまった上、なおかつ本当の負け組は本当の勝ち組に会ったことすらない状況が常態化している。

札束小.jpg

裏社会がボロ儲けだなんて誰が言った!?(写真はイメージです)

 詐欺で逮捕されれば、詐欺仲間以外の全員の友人が離れていく。もしも家族や友人がいなければ、出所後はただただ孤独に追い込まれる救いのない犯罪。それが詐欺師を取材した実感だ。ごく一部のトップの切れ者を除き、詐欺師はまわりの人間から軽蔑されていることが多い。