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【警告】ゲームで例える、それでも吸いたい人の「危険ドラッグガイド」

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 もちろん吸っちゃダメ、絶対ダメ、それはわかってはいるんだけど、でもどんなにダメだと言われても吸いたいヤツぁ吸っちまうわけで、それならばせめて事故だけは起こさぬよう、できるかぎりの準備を事前にお願いいたします。


旅立ちの準備

 まずは一服前に、手元に揃えておきたいグッズを紹介していきましょう。

 まずは大量の水(経口補水液)、バナナや機能性ゼリーなどの軽食、それに睡眠薬と精神安定剤です。

 水や軽食は、有害物質を体外に排出するために有効なアイテムです。「吸い過ぎたな」と思ったら、すばやく水や軽食を摂取して身体に代謝をうながすことが大切です。

 また過剰摂取が原因で自分を自分がコントロールできなくなったり、ひどいパニックにおそわれたときはジタバタあがいたりせず、すみやかに睡眠薬と精神安定剤で意識を「落として」しまいましょう。ただし睡眠薬や精神安定剤の副作用には「健忘」という、夢遊病のような行動を引き起こすものがあるので、用量と用法は絶対に守るようにしてください。

 装備品は重要です。RPGゲームのようなものでさえ、ボス戦の前には値段の高い武器や、薬草や聖水を買い揃えるのですから、リアルな人生ではもっと細心の注意を払って、可能なかぎりの装備をととのえるのは当たり前の話なのです。

共に戦う仲間との出会い

 ゲームとの比喩で言うならば、危険ドラッグというボスに挑むときは、必ず仲間とパーティを組まなければなりません。主人公ひとりでボスに立ち向かっても、悲惨な結果しか待っていません。それからパーティの中には回復役のメンバーを入れておくのも常識です。

 具体的に言えば、パーティの中に最低一人はシラフの人間を残しておく、ということです。そしてパーティのメンバーの誰かがバーサーカー(狂戦士)化したら、ためらわずただちに119番してもらうのです。

 ちなみに「指定薬物を含む」危険ドラッグの所持や使用で逮捕されたのであれば、3年以下の懲役または300万円以下の罰金(薬事法第84条) ですが、わざわざ「指定薬物を含む」危険ドラッグ、とカッコつきで書いた理由は、指定薬物が含まれていない危険ドラッグの所持や使用は薬事法では取り締まることができないからで、要は主人公の勇者が村人の家に上がり込んでタンスを開けたりツボを割ったりしても怒られないのと一緒です。

 しかし、その状態で車を運転したりすれば、これはもう問答無用で逮捕の案件(道交法66条)ですし、その上さらに対物対人事故を起こしてしまおうものなら、これはもう懲役10年、20年コースでゲームオーバー、バッドエンド待ったなし! なのです。

実力を見極めてからダンジョンに挑戦!

 最近、30代、40代の危険ドラッグ逮捕者が目立つようになってきました。彼らの大半には大麻やコカインといった非合法のドラッグ経験があるようで、「自分は、その手のものの経験値を多数積み重ねてレベルがマックスにまで到達してしまったプレイヤーだ」という変な自信があるように思います。

 しかし前回も書きましたが、今の危険ドラッグの作用は、覚せい剤の密売人ですらビビるほど、むちゃくちゃなまでに強力なものなのです。そんな圧倒的なパワーの前に、わずかなドラッグ体験など、屁の役にも立ちません。むしろ生半可な知識がアダになり、警察や救急への連絡を手遅れなものにする可能性さえあります。

 年末年始ということで友だちと集まって吸う機会も増えるかと思いますが、そのようなときも、どうか自分のことをレベルマックスの賢者などと過信することなく、自分は転職してレベルが1に戻ってしまった遊び人であることを強く自覚していただきたい次第です。


※本稿はあくまで危険ドラッグの危険性をゲーム風に訴えた記事です。推奨する内容ではありません。


(文=張本国芳)

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旅には武器や薬草、仲間が必要なのです(画像はイメージです)