せっかく北海道に行くのに、何を食べていいのかわからない。
「だったらコレ食え!」
その名も『喰え!ログ』。海鮮からスイーツまで、北海道在住のグルメライターが北海道のグルメ情報をご案内。
今回オススメするのは、札幌ススキノにあるモツのお店。その名も『モツの朝立ち』。その店名の怪しさとは裏腹に、キレイな和食店を思わせる店構え。美味しいモツを隅から隅までずずずいーーっと楽しめる名店なのだ。
有名焼肉店の2号店。そりゃ旨いはずだぜ!
実はこのお店、札幌にある有名焼肉店『グルマンズいとう』の2号店。
グルマンズいとうの名店っぷりはまた後日語るが、グルマンズいとうに行ったことがある人なら、2号店と聞くだけで「そりゃ旨いはず」と納得できる信頼のブランド力。今回は焼肉ではなく、モツのお店。ほとんどのメニューが500円以下でリーズナブル。
店の名前に「朝立ち」って入っているからって、ほほを赤らめ恥ずかしがってるOLさん! 名前だけで入店を敬遠してしまうと、もったいないぜOLさん!
ぜひ、行ってみて欲しい! てか、行って見たくなるメニューをご紹介!
ビールもいいが、気になるドリンクが!
最初の一杯は生ビールって誰が決めたの?と言わんばかりに、このお店のドリンクメニューを開くと見たことのない文字が並ぶ。
「まむし」
「ハブ」
「高麗人参」
そして、「朝勃ち応援します」とのキャッチコピー。
店内カウンターを見ると、透明なビンにまむしやハブが入ったお酒が鎮座しているではないか。そうか、このお店では元気が出る系のお酒を飲むべきなのか!
「だって朝立ちだもの!」
と、他のお客さんを見渡してみると、みんな飲んでるのは生ビール。隣も後ろも、生、生、生。
「すみません。生ビールくださーい!」
そりゃ生ビールでしょ。乾いた喉にハブ酒なんて沖縄の人でも飲まないはず。
クククっと生ビールを飲みながら、バイキングの小峠が少し歳をとったような男性店員さんにオススメを聞き、料理の到着を待つ。それにしても、小峠に似てる。
繊細なお味のモツの前菜
割烹着を着た若くて可愛い女性店員がテーブルに運んできてくれたのは、
「牛ハツの薬味和え 400円」
細切りにされた生の牛ハツに、ゴマや白ネギが混ぜ合わせられた薬味醤油がかかっている。そして上にはうずらの黄身がオン! 混ぜると、タレのいい香りが鼻まで届く。旨いよ!むちゃくちゃ旨いよ!小峠さん!
これを食べずに帰られない

この辛味、確実にクセになる! と小峠さんもたぶんオススメだ!
そしてメニューの中で一段と大きく書かれ、習字の先生が使いそうな朱色で囲まれているのが、イチオシメニューの「モツ煮込み」。
「モツ煮込みって、どこでもあるじゃん!」
「近所の居酒屋でも食べれるじゃん!」
と、言ってる君!じゃんじゃんうるさいよ!
『モツの朝立ち』のモツ煮込みは、今までの人生で食べてきたモツ煮込みとは違う。まったく違う。お口に入って、ひと噛みふた噛みもすると、もうなくなっちゃう! 柔らかーい。
そして煮込みのスープは味噌系だと思う?醤油系だと思う?
どっちも違うわ! ユッケジャンスープ系!
辛いスープに、やわらかく甘みのあるモチが、マッチで~す!
旨いよ!むちゃくちゃ旨いよ!小峠さん!
ハブ酒光臨
そこにガラガラ柄っと勢い良く、お店の入り口が開く。いい感じに酔っぱらった社会人一年生風のサラリーマンが入店。
そして、二人が注文したファーストドリンクは「ハブ酒」
いいぞ! ヤングサラリーマン! 飲んでくれハブ酒を飲んでくれ! 私は心の中で勝手に大盛り上がり。もちろん、ハブ酒を目の前にしたヤングサラリーマンも大盛り上がり!
しかし、ふた口ほど飲んだハブ酒が、その後減ることはなかった.......。
お店の壁に神々しく飾られた天狗の高笑いが聞こえてくるようだった。
「モツの朝立ち」
北海道札幌市中央区南3条西4-9 カミヤビル 1F
011-233-0088
(取材/文=佐藤大)

飲んで食べればあなたの下半身もこのように...!?