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東京下町で80代売春婦に接触!【前編】

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公園の公衆便所に消えるカップル

 知り合いの元ポン中から電話があった。
「ちょっと面白いネタ見っけたんスけど、よかったら案内するんで取材してみませんか?」

 電話の主は、覚醒剤の常習で逮捕され、幸か不幸か懲役期間がうまい具合にシャブ抜きとなって、どうにか無事に娑婆へ生還。だが、現役時代のキメすぎが原因で肝炎を患ってしまい、出所後は仕事にも就けず通院の日々を送っていた。

 で、通院以外にやることのないヒマな毎日、社会復帰のリハビリを兼ねて、アパートから近い公園へ毎日のように通っているという。

「それで見てて気付いたんスよ」

 公園の公衆トイレを縄張りに、女が"売り"をしているのだという。

 詳しい話を聞くために、問題のトイレがあるという東京23区の東側、下町風景の広がる某公園へ向かった。

 元ポン中──ここでは「ポン」と略しておこう──の話によると、

①毎日のように公園へ通っているうちに、男女のカップルが障害者用トイレの広い個室へ、頻繁に出入りしているのに気が付いた。

②よくよく見ていると、男の方は違う顔だが、女の方は大抵いつも同じ顔。

③知り合いにこの話をしたら、「中で売りをしてるんだよ」と教えてもらった。

 ......とのこと。
 
 いや、さらに驚くべきはこの後だ。

④トイレへ消える男女はいずれも老人ばかりで、

⑤1回の料金は1000~3000円という激安さ。

 ......なのだという。

 嘘だろ???

公衆便所に消えていく老女と老人

 こう言っちゃあ何だが、ポン中ってのは平気で嘘をつく。目の前でニヤニヤしているこのポンも、情報提供料欲しさに作り話をしている可能性はある。

「いや、これマジなんすよ!」
ポンは強い口調で言い切った。

「ちょっとカネ持ってるときは、この近くのゲーセンにもよく行くんスけど、そのゲーセンでも見かけるんスよ、そのババアがどこかのジジイとトイレに入ってくのを!」

 それって、老夫婦のどちらかが配偶者のトイレ介助をするために一緒に入ってるだけじゃないの?

「違うッスよ! いつも別のジジイと入ってくんスよ! だから間違いないッスよ!」

 ......まあ、そこまで言うのなら、確かめるくらいはしておこう。

 公園のトイレの見えるベンチに座って、ポンと2人、缶ジュースを手に、しばらく張り込みをする流れとなった。

 しばらく退屈な時間をやり過ごしていると、ぼんやりと遠くを見ていたポンが、「来たッスよ!」。

 ポンの視線の先には、公園の敷地へ入ってくる影が一つ。

 菅井きん似の老婆だった。

 そりゃもう完全なババアである。

「あいつッス! 間違いないッス!」

 は? ババアだぞ?

 見ていると菅井は公園へ入るなり、あたりをグルリと見回し、視線を一点で止めると、そちらの方へ真っ直ぐ歩いて行った。

 菅井の向かう先には、俺たちが座るのとはまた別のベンチ。そこには細身の年老いた男性が1人腰掛けていた。

 爺さんと菅井は顔見知りなのか、2人はしばらく言葉を交わしていたかと思うと、連れだって歩き出した。

 向かう先にはトイレがあった。

 さり気なく目で追っていると......、何と2人は障害者用トイレの個室の中へと消えたのだった......。

中篇へ続く


(取材/文=石原行雄)


石原行雄 プロフィール
闇フーゾクや麻薬密造現場から、北朝鮮やイラクまで、国内外数々のヤバい現場に潜入取材を敢行。著書に『ヤバい現場に取材に行ってきた!』、『アウトローたちの履歴書』、『客には絶対聞かせられない キャバクラ経営者のぶっちゃけ話』など。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ishihara-yukio/

公衆トイレ.jpg

もしかしたら、この公園のトイレでも菅井きん似の美熟女が!?(写真はイメージです)