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東京下町で80代売春婦と接触!!!【後編】

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即席ちょんの間、激安価格の裏事情

 公衆トイレで10分1000円。
 
 場所や金額も驚きだが、さらに驚くべきは客層だ。ハマさんによると「客は老人ばかり」だという。さっき公園で見た男の方は、確かに年寄りだった。

 いや、それどころか売る方も老人だった。

 ハマさんによると、
・この界隈だけでトイレで売っている女は3~4人はいる。
・全員年寄りで、一番若いのでも60代後半、最年長は恐らく80を出ている。
・いずれも昔は風俗やお水で働いていて、今は引退したけれど、ヒマつぶしと小づかい稼ぎを兼ねて、気の向いたときにだけ仕事をしているらしい。

 ......とのこと。

 じゃあ老人同士が一体どんなプレイを?

・年寄りなので、挿れるというのは滅多にない。
・大抵は手や口で軽く刺激し合うだけ。
・発射に至ることもほとんどない。
・客によっては10分間抱擁し合うだけのこともあるらしい。

 老人となると多くは年金暮らしだろうから、あまり大きな額では客が付かないのかも知れない。ただ、トイレなら部屋代はもちろん、時間も手間もかからないので、安くても"ペイする"だろう。そもそも出したり挿れたりせず抱き合うだけならば、シャワーやベッドは不用、公衆トイレでも事足りる。

 それにしても、なぜ公園かゲーセンなのか?

いこいの場であり、ヌキ場所でもある最近のゲーセン

 ハマさんが気弱そうな笑みで言う。

「いや、少ないカネで長居できて、長居してても変な目で見られないところって、この辺だと公園かゲームセンターしかないんだよ」

 確かに昨今は、それなりにカネを使わなければ楽しめない場所ばかりである。持たざる者にとっては、居場所を探すだけでもひと苦労だ。

 年金暮らしの年寄りとなると、毎日の使える額も限られる。自宅でじっとしているほかは、無料の公園か、数百円で済むゲーセンくらいしか安心できる場所がないのだろう。

 逆に言えば、公園かゲーセンへ行けば、寂しさを持てあましたジイさんがいくらでも見つかるということだ。売る側のババアとしては、客を捕まえやすい場所とも言える。

 現代社会の盲点である。

 いや、それだけじゃない。
 売る側にも裏事情があるかも知れない。

 例えば、婆さんたちは「ヒマつぶし」と言ったそうだが、実はそれは強がりで、若かりし頃の職業を考えると貯蓄や年金も充分ではなく、売りをしなければ食べていけない可能性もある。

 あるいは、婆さん自身も実は寂しい独り暮らしで、商売にかこつけて人肌の恋しさを埋めているとか......。

 もちろん、ハマさんの話のどこまでが真実なのか、裏取りをする必要はある。

 しかし、それにしても、だ。
 老人たちが公衆トイレで、なけなしの千円札と数分間の温もりを交換するという、この現実。

 加速度的な社会の少子高齢化、年寄り居場所のなさ、そして、温もりに飢えた独居老人の激増──そうした世相を色濃く映したものではないか?

 医療水準が高まって、年寄りがいつまでも"元気なまま"というのは決して悪いことではなかろう。が、虎の子の野口英世を吐き出さなければ温もりさえも得られない老人たちの余生とは......。

 いや、もしかしたら、これを「まったくの他人事」と笑っていられる者こそが、実は少数派なのかも知れない。


(取材/文=石原行雄)


石原行雄 プロフィール
闇フーゾクや麻薬密造現場から、北朝鮮やイラクまで、国内外数々のヤバい現場に潜入取材を敢行。著書に『ヤバい現場に取材に行ってきた!』、『アウトローたちの履歴書』、『客には絶対聞かせられない キャバクラ経営者のぶっちゃけ話』など。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/ishihara-yukio/

公衆トイレ03.jpg

この扉の向こうでは年金暮らしの老人たちが......!?(写真はイメージです)