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憂国我道会・山口祐二郎のひとりごと

京都朝鮮学校襲撃事件で在特会らが敗訴確定 カウンターは勝利をしたのか?

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カウンターは勝利したのか?

 5年前と違い、現在は多くの人々が民族差別に反対をし、在特会らの差別デモや差別街宣にカウンターと呼ばれる抗議活動をしている。僕も、差別を見て見ぬフリをしてきた過去の自分を恥じ、カウンターを頑張ってきた。

 カウンターの勢いは在特会らを圧倒し、ヘイトスピーチは社会問題となり、国会議員や都知事、各地の市長までも反対の意思をはっきり示すようになった。ヘイトスピーチを対策する法規制まで国会で議論されるようになった。社会の空気がヘイトスピーチを許さないものになってきたのだ。これはカウンターの出した成果だろう。

 そうした流れの中で、京都朝鮮学校襲撃事件は、京都朝鮮学校側の原告勝訴となったことは嬉しい。完全な勝利だ。でも素直に喜べない自分がいる。

 おそらく、京都朝鮮学校側は、全然ヘイトクライム事件として扱われずに、単なる威力業務妨害罪などの事件として処理されたのを不服として民事裁判に踏み切ったのだと思う。しかし、民事訴訟スタートから、判決確定まで4年もかかったのだ。これが今の日本の現状なのである。

 その間、京都朝鮮学校側は壮絶な苦労をしただろう。そのことに、とても申し訳なさを感じる。実際に在特会らから差別を受けた当事者たちに、こんな大変な想いをさせてはいけないはずだ。

差別から受ける圧倒的なストレス

 僕は最近、円形脱毛症になった。おそらく、在特会らと対峙をし、カウンターをしているストレスだろう。僕は日本人だし、ヘイトスピーチを喰らってもダメージなんてないと思っていた。しかし、強がる心とは別で、身体は正直だった。ストレスなんて全然溜まらない体質なのに、である。

 これが僕ではなくて、差別を受ける当事者だったらどうなるか。想像しただけで、胸が苦しくなる。それぐらい、ヘイトスピーチは人間の心を蝕むものなのだ。

 それでも、僕はカウンターをやめるつもりはない。カウンターが勝利したと、自信を持って言えるようになるまで続けるつもりだ。

 最後に、事件当日、京都朝鮮学校の子供たちが何を感じていたかが分かる、ツイッターの呟きを2つ引用する。


東邪西毒
@whokilledxxxxx さんのツイッターより引用
・最高裁が京都朝鮮初級学校襲撃事件で在特会らの上告を棄却した。 あの日、朝鮮学校の校内には誕生日だったコがいた。 在特会らのヘイトスピーチを初めて聴き 「私、この国に生まれて来ちゃいけなかったの?」と親に聴いた。 今、中学生になったが誕生日になる度にあの日の事を思い出すという。

・最高裁が京都朝鮮初級学校襲撃事件で在特会らの上告を棄却した。 あの日、朝鮮学校の校内で在特会らのヘイトスピーチを初めて聴きボールペンを握りしめ「在特会と戦う!」と云うたチビがいたが怖くて泣き出し震えて動けなかった。 今、中学生になり「今度、何かあった時には必ず戦う」と親に云うた。


(文=山口祐二郎)


山口祐二郎 プロフィール
1985年、群馬県生まれ。歌舞伎町ホストなどを経て、新右翼「統一戦線義勇軍」幹部に。2007年に防衛省襲撃事件を起こし、2012年に脱退。現在は作家・活動家として活躍。 著書に『ハイリスク・ノーリターン』(第三書館)などがある。
山口祐二郎の公式ブログ「火炎人間」http://yamaguchiyujiro4.seesaa.net/