ホストなんてアウトローと紙一重
華やかに見える歌舞伎町のホスト業界。売れっ子ホストになり、成功すれば一攫千金。しかし、そんな夢を叶えられるのは一部のホストだけである。ほとんどのホストには悲惨な末路が待っている。元歌舞伎町のホストで、今も業界と関わりがある僕が見てきた悲しい現実をお話ししたい。

飲食代を払えなかった女性客に売春をさせて逮捕されたホストクラブ経営者・福島学容疑者・TBS(JNNニュース)
はっきりいうが、ホストとアウトローの親和性は高い。元々、ホストを志す人間には不良が多いからだ。俺自身もそうだった。右翼活動で防衛省に短刀を持って侵入し、火炎瓶を爆発させて逮捕されるという新聞沙汰事件を起こしたことがある。ネットで名前を検索されたらジ・エンド。俺がホストになったのも、まともな職場には雇ってもらえないからだ。
ホスト業界がどれだけアウトローな世界か良く分かるエピソードがある。俺はしぶしぶ知人のツテでホストクラブに面接に行った。人事担当の幹部ホストに顔をジロジロ見られ、
「ふ~ん、火炎瓶投げたんだ~。今日から働ける?」
と言われた。いかにホスト業界が普通でないかが分かるだろう。俺がいた店だけでも、前科者、有名事件犯人、元暴走族、危険人物だらけ。とんでもない世界である。
まるで新興宗教のようなノリのホストミーティング
この不景気、女が稼げない時代。歌舞伎町も8年ぐらい前から大金を落とす客が少なくなった。そこで、一攫千金を夢見るホストは、ありとあらゆる手段で金をぶん取るのだ。
まずはホストのミーティング。このミューティングが酷い。これは僕が知っている店のことなのだが、代表の
「今月も女を騙していくぞ~!」
この叫びから始まる。
「お~!!!」
と、従業員達。
まるで新興宗教の集まりの様な光景だ。その後は、いかに女を騙すかを話し合うだけの異常な世界が繰り拡げられるのだ。