法曹界のみならず極道の世界からも闇社会の守護神と謳われた、元検察官で元弁護士の田中森一さんが亡くなられた。
検察官時代は大阪地検特捜部、東京地検特捜部などに所属し、「特捜のエース」として数々の汚職事件を担当された方だ。
弁護士になってからは暴力団や総会屋などの闇社会の顧問先を多く抱え、石橋産業事件では逮捕、有罪判決を受けてる。
検察時代から「ヤメ検」弁護士時代の経験をつづった、著書『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』が有名だ。
<反転―闇社会の守護神と呼ばれて>
少年院で読んだのかどこで読んだのか忘れたが、弁護士開業した時に暴力団組長がこぞって開業祝いに1000万もの大金を届けに来たと言うくだりがバブル期と時代を感じさせる。
ヘリコプターも一時期所有していて故郷に凱旋したというくだりも努力家のエリートが故郷に錦を飾ったことを絵に描いたようで面白かった。
田中氏は自分の逮捕を国策捜査と主張して検察の闇を訴えたが、その辺の主張は僕には正直ピンとこなかった。
ご冥福をお祈りいたします。