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弾圧する国家権力とそれでも動く武闘派組織

菱のカーテンの向こう側2018

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弾圧する国家権力とそれでも動く武闘派組織


「毎月が暴力団月間と変わらんくらい、毎日だれかが持っていかれているわ(逮捕されているという意味)」
こう話すのは、六代目山口組二次組織のある幹部だ。この幹部以外にも同じような話しをする業界関係者は少なくない。
それくらい連日、山口組組員が逮捕されている。
2月7日には、神戸山口組寺岡修若頭(俠友会会長)が道路運送車両法違反で兵庫県警に逮捕されたかと思うと、同じ日に大阪府警が任侠山口組NO2池田幸治本部長(四代目真鍋組組長)を医療費を騙しとった疑いがあるとして、逮捕してみせたのだ。
誰しもがここまで逮捕者が続出すると、六代目、神戸、任侠、どの山口組ともに身動きがとれない状態が続くのではないかと見ていたが、決してそうではなかった。

四代目山健組の中にあってもその戦闘力の高さに定評のある二代目兼一会本部前で、同組員らが突然の訪問者に暴行事件を起こしたかと思うと、翌8日には1月22日に神戸山口組奥浦組から任侠山口組へと移籍を果たしたばかりの直参組織。山本会にダンプカーを突っ込ませたのだ。
山本会の事務所は、同じく奥浦組から任侠山口組舎弟として加入した山下組も事務所として使用していたと言われるだけに、神戸山口組サイドからの威嚇行為ではないかと見られているのだが、現在のところ暴行事件ともに犯人逮捕には至っていない。

「兼一会の事務所前の暴行事件では、任侠山口組の相談役も暴行を受けたと言われていますが、その後に病院からいなくなった為に犯人に繋がる事情聴取を出来ていないと聞いています。山本会へのダンプ特攻にしても現在、防犯カメラなどから犯人に結びつく手がかりがないか調べているようです」(新聞記者)

一方でこのような声もある。それはヤクザの原点はどこまでいっても暴力だという声だ。
「神戸山口組は、六代目山口組を割って出る事は不可能と言われる中で立ち上がった組織だ。立ち上がる以上は絶対に潰させないという肚をくくっている。ある意味どんな状態になっても覚悟が違うのではないか。それは当局の締め付けが強まる現状においても、神戸から割って出た任侠山口組が結成されたとしても変わらないと言えるだろう。そして最後はやはり力であると意識しているのではないか」
分裂劇のキーマンとなるのは、神戸山口組と話すのである。そして例えどれだけ法的に弾圧されようとも、いざとなれば暴力を持ってしてでも立ち向かうのではないか、とこの関係者は話しているのだ。

2月に入り一気にきな臭くなり始めた山口組の分裂劇。当局のヤクザ組織に対する弾圧が逆にヤクザを地下へと潜らす結果に導いてしまうかもしれない。


(RーZONE編集部)