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ー東京ドヤ街をぶらりー

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数年ぶりに東京のドヤ街である、山谷を街ブラリとしたので、そのルポをお伝えする。

西の釜ヶ崎、東の山谷と言われる程、この地域はドヤが密集して、日雇い労働者の住人は多い。
だが、あいりん地区との大きな違いは密集している訳でも無く、周囲には普通の民家が立ち並んでおり、普通の暮らしをしている人も多いと言うのが特徴とも言える。

釜ヶ崎、山谷と横浜の寿町が日本の三大ドヤ街と言われている。
一概に山谷と言うが、台東区清川、日本堤、橋場と荒川区南千住にまたがる地域である。
山谷の入り口であるJRの南千住の駅に降り立つと、ちょうど夜勤が終わった労働者の集団に遭遇した。
今は都内の駅前は殆どが喫煙禁止区域であり、この駅前も当然その様な区条例もあるのであろうが、彼らにはその様な常識は全く通用しないのだ。
駅を降りたら一服する、これは西でも東でもこの様な駅でのお馴染みの風景である。


ここで勝手に人気番組「家ついて行ってイイですか」を真似して、「後ろからついて行ってイイですか」を始めた。


その集団の後に付いて行けば、山谷の今が分かるであろう、と思い、彼らの後を暫くついて回った。
常磐線が通る大きな歩道橋を通り、そこを過ぎると目の前にスカイツリーが見渡せる交差点が泪橋と言う有名な場所である。
あしたのジョーでも有名なこの場所は、一般の生活と労働者が分かれる分岐点でもある。この集団の殆どはその交差点を渡り路地を右折し、あっけなくそれぞれのドヤに散っていく。
バックパッカーは左折して高級なドヤに散っていくか、その通り沿いにあるドヤに入っていく。
右折した路地の先には、大阪にもある様な労働者福祉センターと言う溜まり場がひっそりと建つ。
そこは労働者の生活を支援したり、職を斡旋する場所であるが、日曜日で当然開いてはいなかったが、そこには、行き場の無い労働者が数人集まり静かな宴会を行っていた。
ここまでは正直よくある風景でもある。西のあいりん地区では休日は癒しを求める労働者が娯楽を求める姿を多く見掛け活気があるのだが、この街にはその様な活気は一切無い。溜まった洗濯物を洗う為にコインランドリーがせわしなく動いている以外に、この溜まり場以外には人の姿はほぼ皆無なのである。
人の姿を求めて泥棒市が小さく行われているはずの公園に足を運んだが、数個のブルーシートが立ち並ぶだけで、人の姿は見掛けなかった。

果たして街の人たちは何処に消えてしまったのか?
明日の仕事に備えて各々のドヤに籠っているのであろうか?
しかし、本当に活気のない街であった。