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ドヤ街からのインタビュー

独占!西成ドキュメンタリードヤ街の住民たち (前編)

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同じ場所にカメラを据えて、それをドキュメンタリータッチで放送する番組がNHK初め民放でもそれなりの視聴率を稼いでいる。

それを参考に年末、ある地点に拠点を構えそこに巡る様々な人々に色々な事を聞いちゃうドキュメンタリーを書いてみた。

場所は大阪の西成のあいりん地区にあるドヤ。
そのドヤの管理人に頼み込み、そこのロビーにある椅子に12月の寒い中、数時間居座り色々な人々に話を聞いた。

ここの住民の半分は生活保護を受ける福祉アパートであり、残りは一般の宿泊者に一泊千円で宿泊者を募っているドヤだ。ネットなどでの募集は当然行っておらず、全て口コミであり、一泊だけの人間は当然皆無であり、殆どが訳有りの人間だ。

初めに登場するのはここのドヤに住み10年以上経っている推定年齢60歳のAさんである。

ー何故ここに住み始めたのか?ー
「ここしか行く所がないからや」
ー仕事はしているのか?ー
「してないで、今は福祉を受けている」
ーずっとその生活なのか?ー
「ここに来てすぐに刃物でいきなり刺されたんや。それで足が自由に動かなくなり仕事も出来へん。だからここに住んでいる」
刃物でいきなり刺された???

ー家族はいないのか?ー
「そんなもん忘れたわ。産まれているから親はいるやろうけど、ずっと音信不通やからどうなっているのか」
ー実家に帰りたいとは思わないのか?ー
「ここにいる人間はそんな事は考えてないと思うわ。その日をどうやって暮らしていこうか精一杯やで」
ー正月は初詣に行くのか?ー
「神様なんか行くかいな、それよりもギャンブルやな、正月は」
生活保護の受給者への受給も1月分は、前倒しされ12月下旬に手渡され(もしくは振り込まれ)、餅代までついているというのだ。その保護費を正月からギャンブルに注ぎ込まれては、福祉もたまったものではない。

続いて話を聞いたのは既に酒に酔っ払っているBさんである。

ーよく飲む金ありますね?ー
「年末は生活保護費の1月分は振り込まれるんや。その予定で飲んどる」
ーその予定で使っちゃうと1月きつくないですか?ー
「1月になれば日雇いの仕事が入るからそれで平気やろ」
ー生活保護を受給しながら仕事をしていいの?ー
「そうや、別に源泉なんか引かれんからばれやしないしな」
ーそんな人間ばかりですか?ー
「今生活保護うるさいしな、そんな人間も少なくなってるとちゃうかな。この前も生活保護Gメンというのに捕まって区に金返せ、と言われた奴おったしな」

次に話を聞いたのは比較的年齢が若いCさんである。

ーお仕事は何を?ー
「これは顔も名前も出さへんやろな」
そこで勿論全て伏せると伝えた。
すると、
「わしはシャブの小売りをしている」
と喋りはじめた。
ー宅配ですよね?ー
「今だけな、正月終わったらやめるわ」
ー今、西成浄化作戦でかなり売人が少なくなっていますが、大丈夫なのか?ー
「だから役所や警察が人の少ない暮れから正月にかけてやるだけや。今時、日当3万も貰える職種なんかあらへんからな」
ーここのドヤに住んでどの位か?ー
「まだ3年目位やな」
それまでは何を?
この質問で気を害したのか、彼はその場を去り部屋に戻ってしまった。