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沈黙する貴乃花を沖田臥竜はどう見てるのか

貴乃花親方の沈黙を沖田臥竜が称賛

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貴乃花親方の沈黙を沖田臥竜が称賛

12月3日(日)フジテレビ系放送の「ワイドナショー」で、ゲストの小島瑠璃子から24歳女子として、服装のセンスを指摘されていた貴乃花親方。

私は少々、親方を侮っていたかもしれない。現役当時、どれだけ貴乃花は八百長をやらない、貴乃花は全てガチンコだ!と言われていても、失礼ながら、親の七光りではないか、という感情がどこかにあった。
大記録を樹立すればするだけ、彼をどこか冷ややかな目で見ていたと思う。
今回の日馬富士の暴行に端を発した角界を揺るがす騒動についても、サラブレッドだから我意を張れるのだと思える節があった。
それが、ここまで沈黙を守り抜く貴乃花をみて、次第にその評価が変わってきたのだ。

何かあればメディアを操作し、主義主張を訴える世情に対して、沈黙を守り抜くということは並大抵なことではない。
ましてや、貴乃花サイドはあくまで被害者サイドにある事は間違いない。
だったら、余計に言いたいこともあるはずなのに、どれだけバッシングを浴びようとも、固く口を閉ざしたままなのである。

私は当初から、現在でも過去の事例は別にすれば、日馬富士が引退する必要はなかったと思っているし、白鵬の優勝インタビューで、日馬富士も貴の岩も土俵に上げたい、と発言した事も称賛している。

だが、ここまで矢面に立っても、沈黙を守る貴乃花をみて、信念を感じてしまうのだ。
男のおしゃべりはみっともない、と昔から言われているが、世の中はある程度、喋らなければ損な時代になった。
それも現世を戦う術である、と言えばその通りだろう。
世論もそれに誘導される形で自由自在に変貌するのだ。
そんな世の中にあって、弟子を守り抜く為、角界を変える為に信念を変えない。沈黙を守り続ける姿勢は、事の賛否は別として立派ではないか。

「言いたい奴には言わせとけ」
口で言うほど簡単な作業ではない。親の七光りだけで出来る芸当でもない。
精神的にも、相当タフでなければならないはずだ。

敵に回せばこういう信念を持った人間は厄介であるが、反面、味方になれば、これほど頼もしい人間はいないだろう。

どの世界でも、要らぬことを喋らない人間は、人間関係においてゆくゆくは重宝される。
八角親方も貴乃花親方には、今後も手こずらされるであろう。


●沖田臥竜(おきた・がりょう) 元山口組二次団体最高幹部。所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)。最新刊は『尼崎の一番星たち』(同)