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ー 日馬富士引退会見インタビュー報道 ー

日馬富士引退会見報道に沖田臥竜が苦言

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ー 日馬富士引退会見インタビュー報道 ー

近年の横綱の不祥事。朝青龍そして北尾こと双葉黒の事例からいっても、横綱審議委員会、並びに相撲協会の反応は、当初からいちいち最もであった。

日馬富士の引退もやむを得ないことだっただろう。
貴乃花と相撲協会の確執ぶりは別として、「巡業部長の責任」という大義名分も掲げられば、反論することも出来ない。

だが、師匠である伊勢ヶ濱親方は、引退会見の席上で人目をはばからず涙を見せていた。

悔しかったのだと思う。言葉に言い尽くせない悔しが涙になったのではないかと思う。
そんな場面にあったにも関わらず、メディアは日馬富士に「反省の言葉がなかった」と連呼している。
武士の情けはどこにいった。

そもそもだ。日馬富士の心境で反省の言葉を求めること自体、今は酷すぎないか。
「ごめんなさい」で済まないから、警察に被害届を出したのだろう。彼はそれで引退とはいえ、職を廃業し、人でも殺めたかのようなバッシングを異国の地で受け続けているのだ。
もう良いではないか。

「真相解明、真相解明ー」
って。そんな複雑な問題か。もっと真相解明しなくてはならないのは、日馬富士の暴行事件よりも、座間9人連続殺害事件の方がよっぽど真相解明しなくちゃならないと思うのだがな。
あれだけ世間を震撼させておきながら、日馬富士の暴行事件で座間9人連続殺害事件が、今では霞んでしまっているのに、誰も違和感を感じないのであろうか。

朝青龍の暴行事件の際も、朝青龍の心をへし折るくらい世論は朝青龍を引っ叩い。
それは被害者が一般市民であったから、致し方あるまい。
でも私が朝青龍と交友関係にある著名人のかたから以前、話しを伺った時に、朝青龍は日本が大好きなのだ、と。でも日本には行きたくない。何故ならば、またバッシングされるから、と言っていたのだ。

はっきり言って角界と関係のない我々一般人が、横綱の品格なんてものを言い出すこと自体おかしくないか。そこまで言うなら、日常生活で常に横綱の品格を意識しているのか。していないだろう。

理由がどうであれ暴力はいけないが、それによって自業自得だと執拗に加害者を責め立てる風潮も、角界の体質以前に変えなければならない気がしないでもない。もちろんいくら責め立てても足りない事件は別としてだ。

何にしても、私には伊勢ヶ濱親方の涙が忘れられない。


●沖田臥竜(おきた・がりょう) 元山口組二次団体最高幹部。所属していた組織の組長の引退に合わせて、ヤクザ社会から足を洗う。以来、物書きとして活動を始め、著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任俠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)。最新刊は『尼崎の一番星たち』(同)