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ーベールに包まれる山口新報 ー

菱のカーテンの向こう側 ーベールに包まれる山口新報 ー

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ーベールに包まれる山口新報 ー


「山口組新報」とは、六代目山口組総本部が発行している機関紙である。タブロイド判で全8ページ。「巻頭言」と名付けられた一面には、司忍組長をはじめとする山口組大幹部から一般組員へ向けられた文章や、最高幹部に就任したことを告げる挨拶などが掲載されているのだが、そのほかのページには旅行記や食に関するエッセイ、釣り日記や川柳、囲碁将棋などといった娯楽色のある企画も収録されている。
近年ではTVや週刊誌などでも取り上げられることのあるこの山口組新報。発刊当初はその取り扱いについて、組員たちにも細心の注意が促されていたようだ。

「山口組新報は外部への流出を堅く禁じられており、どうしても読みたいという一般人の人がいれば事務所まできてもらって読んでもらえと言われていた。そのかわり複写などの撮影は禁止。流出した際には、どこのブロックから出たものか分かるようなトラップがいくつも仕掛けられているという噂さえあったほどだ」(六代目山口組二次団体幹部)


中には、
「直系組織別に字を一字かえたりしたものを配ってるんやないかと言われたりもしていた。流出したら、どこの組に配ったもんか一発で見分けがつくんやないかと噂されとったんや」
と話す関係者もいる。
そのため掲載する週刊誌などでも発刊当初は、原文をそのまま掲載するようなことは避けている、と以前、我々編集部も耳にしたことがあった。
そういったリスクがある可能性を秘めているにもかかかわらず、報道関係者が題材にしてきた理由は、「山口組新報」が、山口組を知り得るが上で第一級の資料だからだろう。

それが現在では、発刊当初に比べるといささかその規制も緩和されてきた印象があると、六代目山口組系関係者は話す。
「一昨年の分裂後からそうした規制が緩まった感触がある。うちの本部でも分裂前は、読もうと思えばもちろん読めたが、それでもキチッと管理されていた。それが分裂後からは、普通に本部に置いてあるようになった」

分裂後、巻頭を飾る最高幹部らの言葉も神戸山口組や任侠山口組に対する辛辣な内容が多い。
もしかすると、六代目山口組系組員に意思の疎通を果たす役割を担うと同時に、六代目山口組を離脱した組員らへ山口組新報を通し、六代目山口組の意向を目に届くように、もしくは届いても構わないと考えているのかもしれない。

(RーZONE編集部)