>  > 山口祐二郎が吠える「慰安婦問題は被害当事者の想いを何より大切にしろ!」
ヘイトスピーチハンター・山口祐二郎のひとりごと

山口祐二郎が吠える「慰安婦問題は被害当事者の想いを何より大切にしろ!」

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ソウルのあちこちに見る日本の影


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石焼ビビンバ発祥の店 全州中央会館明洞本店の社長(撮影/筆者)


 それまで私はヘイトスピーチ(差別扇動表現)をおこなう人種差別団体『在特会(在日特権を許さない市民の会)』などに対して抗議活動をしてきた。憂国者として、排外主義の元に民族差別をすることが許せなかったからだ。2016年6月にはヘイトスピーチを違法とする「ヘイトスピーチ解消法(本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律)」が施行された。少なからず、法律を作るために差別主義者に殴られたりして私は身を呈してきたつもりだ。

 けれども私は、日韓の歴史問題についてはとても無知識だった。昔から勉強は大嫌いだが、努力して歴史を学んだ。日韓併合、在日コリアンへの差別など日本が韓国にどれだけ酷いことをしてきたのかを痛感した。日本の過ちをしっかりと見つめ、元慰安婦のおばあさん方に、韓国にお詫びと誠意を伝えなければいけないと感じた。元慰安婦のおばあさんが私に言ってくださった日韓友好は、そうしなければ実現できないと思ったのだ。

 私はお世話になっている先輩と、2016年末に2回目の韓国訪問をした。飛行機は、ファーストクラス。宿泊は五つ星の高級ホテル、ロッテホテルのデラックスルーム。舛添要一前都知事レベルの万全なコンディションで望んだ。

 まず、日本統治時代の韓国の独立運動家、軍人、元大統領らが祀られている、ソウル特別市銅雀区にある国立ソウル顕忠院に行き慰霊をおこなった。安倍晋三総理や、野田佳彦元総理も公式に参拝し献花している。


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西大門刑務所の外観


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西大門刑務所 拷問室


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西大門刑務所 柳寛順の絵


 次に、ソウルにある西大門刑務所跡地の歴史館を訪問し慰霊をした。日本統治時代に立ち向かい闘った、韓国の独立運動家達が、監獄暮らしの苦しみを味わい、拷問をされ、命を奪われた現場だ。東洋のジャンヌダルクと語られる18歳の若さで処刑された柳寛順(ユガンスン)さん等の独立運動家の怒りと悲しみと無念を猛烈に感じ、私は涙を流した。この西大門刑務所跡地は、2015年8月に鳩山友紀夫元総理が訪問し、韓国で最高の敬意を表すクンジョルをした場所でもある。


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板門店にて 韓国の軍人と(撮影/筆者)


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板門店


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板門店 北朝鮮の軍人


 さらにその後は、板問店(はんもんてん)に行ってきた。韓国と北朝鮮の軍事境界線上にあり、南北分断を象徴する場所となっている。そこでは、韓国の軍人と北朝鮮の軍人が向かい合っていた。周辺にある臨津閣では、自由の橋と朝鮮戦争で爆撃を受けた機関車を見た。離散家族の統一への願いが込められた望拝壇で、日韓併合によりこのような状態のきっかけを作ってしまった日本の責任を、私は強く感じた。


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