>  > 菱のカーテンの向こう側2017「山口組幹部の服役逃れか 京都府立医大に虚偽の診断書作成の疑い」
日本の裏社会で今、なにが起ころうとしているのか?

菱のカーテンの向こう側2017「山口組幹部の服役逃れか 京都府立医大に虚偽の診断書作成の疑い」

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京都府立医科大学附属病院のホームページ


 同和被差別部落解放の運動家である上田藤兵衛氏が4000万円を恐喝されたとされる事件で8年の実刑判決を受けていた六代目山口組淡海一家 高山誠賢総長が14日朝、京都市内の検察施設に出頭した。

 高山総長は、六代目山口組の高山清司若頭らと共謀し、上田氏から金銭を脅し取ったとして2010年に逮捕。懲役8年の実刑が確定していたが、腎移植手術を受けた京都府立医大付属病院から『病気で刑務所への収監に耐えられる状態ではない』とする診断書が提出されたため、検察は刑務所への収容を見送っていた。

 だが、この診断書が、「内容が事実と異なる疑いがある。収監を逃れようとした暴力団側から依頼があったのではないか」(捜査関係者)という疑惑が浮上、大阪高検は高山総長に任意出頭を求めたところ、高山総長がこの求めに応じたものとみられている。即日、高山総長は収監され、「このあとは大阪刑務所で受刑生活を送ることになるのでは」と前出の捜査関係者は語っている。

「淡海一家というのは、あのあたりの産廃などの利権を持ってるので経済力は十分にある。それが4000万ぽっちの恐喝に総長みずからがわざわざ出張るか」というのが、この恐喝事件についての当時の声であった。

 謎の多いこの事件について我々取材班はある暴力団幹部との接触に成功、話を聞くことができたので、お伝えしたい。

「具合は悪いですわな」

 開口一番、幹部はこう口を開く。

「メディアや当局は病院側の体制について躍起になっているが、我々の世界では違う。本家の若頭がその事件で収監されているのに、その発端となった高山さんが虚偽の申告で収監を免れていたのであれば、それは問題ではないか。本家の若頭が収監された後に山口組の分裂という業界をひっくり返すような出来事が起きたわけだ。あの事件(=上田氏に対する恐喝事件)がなければ、もしかしたら今の状況は違っていたかもしれないんですよ」

 確かにメディアからは、京都府立医大付属病院の不正に重点をおいた報道が目立つが、ヤクザ業界の観点から見るとまた違った見解になるようだ。

「どちらにせよ、本家の若頭が出所してからの話となるんと違うか」と最後に話し、それ以上の言及をさけるように幹部は話を打ち切り、席を立った。

 医師の供述で発覚した今回の虚偽公文書作成事件、はたして今後の展開はどのような進展をみせるのであろうか。


(取材・文/R-ZONE編集部)