>  > 菱のカーテンの向こう側2017「あの"中野会"の幹部たちが続々と復帰中という情報」
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菱のカーテンの向こう側2017「あの"中野会"の幹部たちが続々と復帰中という情報」

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写真はイメージです


 京都市の建設業の男性から4000万円を恐喝した容疑で六代目山口組淡海一家 高山誠賢総長が大阪刑務所に収監された件は記憶に新しいが、収監直後から、主治医を饗応して虚偽の診断書を作成させたという贈収賄の容疑で「再び刑務所から引き戻されるのではないか」という声もマスコミのあいだで囁かれていた。

 しかし、今回、京都府警の組対(組織犯罪対策課)関係者に取材したところ、我々取材班の予想とは違う答えが返ってきた。

「我々、現場ははっきり言って無関心。というかあの事件について組対は動いていない。贈収賄にしても確固たる証拠がない限りやらないだろう」(京都府警関係者)

 昨今の捜査当局の暴力団への厳しい対応を見るかぎり、今回もてっきり京都府警は躍起になって高山総長の関連先を調べ尽くしているのではないかと思っていたのだが、我々取材班と組対関係者の間ではかなりの温度差があるようだった。

 それは淡海一家が本部を置く滋賀県警においても同様であった。これを機に一気に淡海一家壊滅へと乗り出すのか、と思っていたのだが、ここにも温度差がはっきりとあった。

「壊滅、壊滅と言うが、現在、淡海は運営的にしんどい状態。そもそも淡海一家ができた際、事務所まで偵察に行ったが、知った顔は(高山)総長くらいしかいなかったのが正直なところや」(滋賀県警関係者)

 京都や滋賀の組対関係者の声を総合すると、淡海一家は「各捜査当局が管轄内で、いの一番に壊滅させることを目的とする団体」ではないようなニュアンスを感じてしまったのは我々だけなのだろうか。

 逆に言えば、六代目山口組 高山清司若頭を巻き込んでしまった4000万円の恐喝事件が、それくらい大きな打撃を淡海一家に与えてしまった、ということなのだろうか。

 かつて、淡海一家には、六代目山口組で直参組織であった中野組が加入していた時期があった。しかし、現在では二代目中野組(小嶋恵介組長)と体制を改め、神戸山口組の直系組織として活動している。これらの事情が、淡海一家の組織運営に何らかの影響を与えていたとしてもおかしくはない。

 ところで、高山総長が収監された大阪刑務所には医療刑務所が隣接しているのだが、「今回の収監中、高山総長に何か容態に変化が生じた場合はすぐさま医療刑務所へと移送できる体制が整えられている」と京都府警の組対関係者は語っている。刑の執行停止を求めて高山総長の提出していた診断書が万が一、虚偽ではなかった場合のことも考えているということなのかもしれない。

 また、最近の京都では、「元中野会最高幹部の一人が神戸山口組で復帰した」(京都府警関係者)と言われているのだが、さらに来年にも中野会幹部が長期服役を終え、社会に復帰するという。

 さながら京都を中心に回っているかのようにさえ見える昨今のヤクザ業界、今後一体、京の街はどうなっていくのであろうか。


(取材・文/R-ZONE編集部)