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水曜はヤバすぎるアンダーグラウンドエッセイ from 東北

元四次団体組長・張恭市の「刑務所で死にかけた話」

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とある大手暴力団(日本でいちばん有名なあそこですね)からスッパリと足を洗い、現在は被災地復興のため日々汗を流す「喜多方の帝王」こと張 恭市。そんな福島在住の張が被災地の現況から刑務所の実態まで、ヤバすぎるリアルな話を大いに語り尽くします!


死を覚悟したほどの高熱に襲われて


 突然の腹痛と高熱に悩まされ、すぐさま報知器を押して担当の刑務官を呼んだ。


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 私はその時、工場内で私一人対他の組織の人間7名と大乱闘を起こす事犯を起こし、懲罰25日喰らったあと、他の工場に移されたのだが、また他の工場で他の組織の人間と揉め、取り調べ・懲罰7日となり、解罰後、私は出所までの2年間、処遇上独居生活を余儀無くされていた。

 そんな処遇上独居での作業中、突然の体調不良に医務診察に連行してもらいたく、願い出ることにした。

 塀の中にいると、どんなに具合が悪かろうが仮病だと思われ、なかなか医務診察に連行してくれないし、薬もなかなか出してはくれない。

 しかし、立てないほどの高熱と腹痛にどうしても我慢出来ず、担当の刑務官に申し出た。

 すると、「とりあえずは熱を計って様子をみろ」と言われ、すぐに熱を計るとなんと38℃越えしており、これは本当に体調が悪いと担当の刑務官も判断し、すぐに医務室に連行してもらった。


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 塀の中の医務診察と言っても、たかが知れている。

 ハッキリ言って、医者とは名ばかりのヤブ医者ばかりで、ろくな対応をしてくれず、どんなに熱が出ようとまずはアスピリンで様子をみろと言ってくる。

「先生、ちゃんと診てくださいよ!」と無理強いすると強要罪、そこで感情的になると担当抗弁となり、懲罰となってしまう。

 塀の中で大病を患った時は、死を覚悟したほうがいい。

 それほど、塀の中の医務診察はデタラメなのだ。

 刑務所の中では、病気による診察、薬代は全て国民の血税でまかなわれているので懲役に負担は一切ない(但し、歯科治療だけは個人負担となり、保険も利かないので全て実費となる)。

 だからこそ、刑務所ではあまりお金のかかる薬や治療をしたがらないのだ。

 もし、収容されている懲役達の投薬されている薬を減らしたら、オカズが一品増えるとまで言われた程、薬代や医務診察での治療代はかなりかかっていたようだ。

 その時、私は確かに熱もあったのでとりあえず休養をとれと言われ、作業免除となり、しばらく安静にしていろと言うことになり、一日中、独居房にて寝っぱなしの日々となった。