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「遠隔診療」は働き過ぎで病院に行く暇もない人を救う?

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忙しい人を救う「遠隔診療」 発達の鍵

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最近、遠隔診療というものを普及させようとする動きが活発になってきている。

遠隔診療とは、遠隔医療と呼ばれることもあり、コンピューターなどのネットワークを利用して、医療機関と患者がお互い離れていても診療ができるシステムのこと。

このシステムを利用するにあたって、最初は「僻地や田舎などのやむを得ない場合にだけ適用する」と国は表明していたが、2015年8月に厚生労働省が、各都道府県に「遠隔診療について(患者側の要求や状況などの利点を十分に考えたうえで、対面診断と同じように行われれば差支えない)」の通達をした。
この通達をきっかけに、ここ最近では遠隔診療を取り入れている病院もあり、話題になっている。

このように遠隔診療が発達している理由の一つが、年金と労働時間に深く関係してくる。
今の社会人一人当たりが抱えている年金の額は、バブルの時と比べると二倍・三倍にも膨れ上がっている。それに反比例するように就職率や給料はバブル時と比べ、かなり悪くなってきている。こうした中、今の社会人は給料も悪いながら、抱えている年金の額が増えてしまっているので、たくさん働かざるを得ない状況である。そして、自由な時間も少なくなり、当然のように医療機関を利用することもできなくなってくるのだ。

こういった理由で、社会のニーズの合わせて、医療機関も変化を遂げようとしている。
また、遠隔診療は、受診にかかるための交通費や時間の短縮になると期待も高まっている。

一見すると、遠隔診療はいい点が多いように見えるが、労働時間の超過で体を壊して医者に行くことをフォローするためのシステムがないとなりたたない社会システムは、矛盾してはいないだろうか? 

社会構造の変化に合わせて仕事の質も量も変化している現代ではあるが、働くことの意味を考えさせられるテーマが投げかけられている。