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元極道、沖田臥竜の視点「元ヤクザへの更生支援が"本名変更の許可"っておかしくない?」

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組を抜けて8年、口座開けぬ元組員 家裁が改名認める
 指定暴力団「山口組」傘下の組織を8年前に脱退した40代男性が、地元・兵庫県内の家庭裁判所に、改名を認められたことがわかった。6月下旬、経営する会社の給与振り込みに使う口座の開設を申し込んだところ、地元の信用金庫が拒否。男性は、暴力団員などを登録する信金のデータベース(DB)に名前が残っているためだとし、社会生活への支障を訴えていた。(後略)
朝日新聞DIGITAL 2016年12月5日03時00分配信(リンク


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写真はイメージです


 よく誤解されている事であるのだが、当局が暴力団員と認定した場合につけるGマークとは、ヤクザを辞めたからと言って自然に外されるものではなく、自ら警察署まで出向き、外すための調書を巻かなければ、実は外れていなかったりする。

 それを怠ってしまうと、後々ややこしい事に巻き込まれる恐れがあるのだ。

 最近でも、私の周囲で起きた事件で、十数年前にヤクザを辞めていた人間が、G登録を外していなかったお陰で、口座を開いたとして逮捕されている。

 もちろん逮捕した警察は、その人間がヤクザを辞めていた事は内偵などから調べがついていたし、働き先もつかんでいたのだが、ただG登録だけが外れておらず、暴力団取り締まり月間の先月に逮捕されてしまった。 

 もちろんふた勾留もいかず、10日で無事釈放されたのだが、働く者にとっては、10日と言えども大変痛い。何故なら、仕事を休まなければならないからだ。

 こういった事を未然に防ぐためにも、足を洗った際には、G登録を外す手続きを踏まなければならないのだが、ただ今回のように銀行機関になると話が違ったりする。

 銀行は独自の調査機関を設けており、いくら当局でG登録を外したからといっても、銀行機関ではまた別問題となってしまうのだ。

 その影響で、今回のようにヤクザから8年も前に足を洗っているにもかかわらず、未だに口座を開けないという状況が生まれたりしてしまう。

 何をもって銀行が暴力団としての登録を外すかは公開されていない。まさか当局のように、自ら銀行に自分の名前が記された回状を持っていくわけにもいかないであろう。

 ただ改名した人間に口座を開かせる、というのは、どうかしていないか。逆に言えば改名しなければ、カタギとは認めないという事だろう。

 そちらのほうが大問題と私には映るのだが、どうだろうか。

 改名こそしていないが、これと同様なケースも耳にしたことがある。

「カタギなっても通帳も作られへんし、現役の時と変わらんから、ヤクザ戻ろうかな」と。

 これが現場の生の声だ。

 こういう現場の声に、耳を傾ける時が来ているのではないだろうか。




沖田臥竜
兵庫県尼崎市出身。日本最大の暴力団組織二次団体の元最高幹部。前科8犯。21歳から29歳までの8年間服役。その出所後わずか半年で逮捕され、30歳から34歳までまた4年間服役と、通算12年間を獄中で過ごす(うち9年間は独居)。現在、本サイトで小説『生野が生んだスーパースター文政 現在、男道(刑務所)にて修行(服役)中』を好評連載中。






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